初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
私が受け身でいることに先輩は不満を感じているんだろうか?
不満?それとも不安?
「そういうの、したことなくて……」
どうしたらいいいのかわからない。その視線から逃れて私は下を向く。
さげた頭の上にぽんと手が乗せられると今度は優しく髪を撫でた。
「ごめん、」
「……」
あやまるのは私のほうなのに、いつも先輩の方からで。
「クルミがもっと欲しくなってさ、あぁ変な意味じゃなくてな?」
変な意味って。
顔を上げると先輩がちょっと困った顔をしてから目を伏せた。
あぁ、また。私はやっぱり先輩を困らせてる。
「どういう、意味ですか?」
「んー、……クルミの全部を独り占めしたくなる」
でもそれだと、坂下くんと私を一緒にお参りに行かせる理由とは合わない。
「独り占めしてくれていいです、けど」
「ん、だから。クルミがそういうこと言うからヤバイ」
ますますわからないんだけど。
「……、先輩。意味がわかんないです」
正直にそう言うと、仕方ないなぁって顔で、
「友達とでかけるぐらい何でもないってぐらいじゃないとヤバイだろ?」
そんなこと。
そんな理由であんな事言ったなんて思いもしない。
それに、男友達と出かけて何でもなかったら逆に困る。
不満?それとも不安?
「そういうの、したことなくて……」
どうしたらいいいのかわからない。その視線から逃れて私は下を向く。
さげた頭の上にぽんと手が乗せられると今度は優しく髪を撫でた。
「ごめん、」
「……」
あやまるのは私のほうなのに、いつも先輩の方からで。
「クルミがもっと欲しくなってさ、あぁ変な意味じゃなくてな?」
変な意味って。
顔を上げると先輩がちょっと困った顔をしてから目を伏せた。
あぁ、また。私はやっぱり先輩を困らせてる。
「どういう、意味ですか?」
「んー、……クルミの全部を独り占めしたくなる」
でもそれだと、坂下くんと私を一緒にお参りに行かせる理由とは合わない。
「独り占めしてくれていいです、けど」
「ん、だから。クルミがそういうこと言うからヤバイ」
ますますわからないんだけど。
「……、先輩。意味がわかんないです」
正直にそう言うと、仕方ないなぁって顔で、
「友達とでかけるぐらい何でもないってぐらいじゃないとヤバイだろ?」
そんなこと。
そんな理由であんな事言ったなんて思いもしない。
それに、男友達と出かけて何でもなかったら逆に困る。