初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
表参道を歩き、コーヒーショップを探す。
お茶の時間をとっくに過ぎていても、陽が落ちてからはぐっと冷え込んできた。この寒さなら誰もが同じ事を考える。どこも一杯なのは当然のこと。
「待ってれば席あくと思うけど、どうする?」
これをあきらめると家に帰る事になるんだろうか。さすがにそれはもったいないような気がするし、かといって
「温かい飲み物以外にも体を温める方法もあるけど?」
「え?」
体を温める方法って?
一瞬にして浮かんだのはとんでもない妄想で、慌てて頭の中でそれを打ち消すけどどうやら態度に出てしまったようで。
「あ、お酒もあるよって意味なんだけど……」
坂下くんは私の妄想に思い当ったのか言葉を選び直して言った。
「あ、うん。そう、だよね」
何で私は。
坂下くんがそんな事口にするはずも思うはずもないのに、あんな妄想をしてしまったのか。
気まずい空気が流れる中、次の言葉が浮かばなくてストールを直すふりをして下を向く。
「あぁそうだ、ホットワインを出してくれるお店があるけど、そこいってみる?」
坂下くんが考えてくれたそれは温かい飲み物且つお酒で。
「ホットワイン?一度飲んでみたかったんだ」
顔を上げて坂下くんの素敵な提案に乗ることにした。
お茶の時間をとっくに過ぎていても、陽が落ちてからはぐっと冷え込んできた。この寒さなら誰もが同じ事を考える。どこも一杯なのは当然のこと。
「待ってれば席あくと思うけど、どうする?」
これをあきらめると家に帰る事になるんだろうか。さすがにそれはもったいないような気がするし、かといって
「温かい飲み物以外にも体を温める方法もあるけど?」
「え?」
体を温める方法って?
一瞬にして浮かんだのはとんでもない妄想で、慌てて頭の中でそれを打ち消すけどどうやら態度に出てしまったようで。
「あ、お酒もあるよって意味なんだけど……」
坂下くんは私の妄想に思い当ったのか言葉を選び直して言った。
「あ、うん。そう、だよね」
何で私は。
坂下くんがそんな事口にするはずも思うはずもないのに、あんな妄想をしてしまったのか。
気まずい空気が流れる中、次の言葉が浮かばなくてストールを直すふりをして下を向く。
「あぁそうだ、ホットワインを出してくれるお店があるけど、そこいってみる?」
坂下くんが考えてくれたそれは温かい飲み物且つお酒で。
「ホットワイン?一度飲んでみたかったんだ」
顔を上げて坂下くんの素敵な提案に乗ることにした。