初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
だいぶ出来あがっているノリちゃんを気にしながら、木村との待ちあわせのお店まで移動していると、人混みの中に見覚えのある後ろ姿。
あれって……、
「クルミー?先帰ってもいいよー?」
酔った声のほうを振り返って見る。歩いているのを確認するともう一度その姿を探すけど、見失ってしまったようだ。それに、気のせいかもしれない。
今はそれよりも。
「何言ってんの。ちゃんと木村に引き渡してから帰る」
それに、木村にちょっと言わないと気が済まない。
だってノリちゃんは木村の事をきちんと想ってるのに。
「クルミってほんとそう言うとこ、マジメだよねー」
「ほら、もうっ。いいからまっすぐ歩いてよ」
千鳥足とまでいかないけれど、白線の上を歩くのは無理みたいだ。
目当てのお店の前に木村の姿を見つけると、ノリちゃんに声をかけた。
「ノリちゃん。木村もう来てる」
「んー?何、聡っ、早い~」
へへへって笑って木村の方に手を伸ばすノリちゃん。
あれ?さっきまで怒ってたはずなのに。なんて呆れながらもそんな二人を見ていた。
「よ、クルミ。迷惑かけたな」
「ううん、私は平気。だけどちょっとだけノリちゃん飲ませすぎたかも」
「あぁ平気だろ?俺一緒だから。あ、そういえば。ここ来る途中で坂下を見かけた」
やっぱり、さっきの見間違いじゃなかったのか。
「そう」
「奥さんと一緒だったよ」
え?
あれって……、
「クルミー?先帰ってもいいよー?」
酔った声のほうを振り返って見る。歩いているのを確認するともう一度その姿を探すけど、見失ってしまったようだ。それに、気のせいかもしれない。
今はそれよりも。
「何言ってんの。ちゃんと木村に引き渡してから帰る」
それに、木村にちょっと言わないと気が済まない。
だってノリちゃんは木村の事をきちんと想ってるのに。
「クルミってほんとそう言うとこ、マジメだよねー」
「ほら、もうっ。いいからまっすぐ歩いてよ」
千鳥足とまでいかないけれど、白線の上を歩くのは無理みたいだ。
目当てのお店の前に木村の姿を見つけると、ノリちゃんに声をかけた。
「ノリちゃん。木村もう来てる」
「んー?何、聡っ、早い~」
へへへって笑って木村の方に手を伸ばすノリちゃん。
あれ?さっきまで怒ってたはずなのに。なんて呆れながらもそんな二人を見ていた。
「よ、クルミ。迷惑かけたな」
「ううん、私は平気。だけどちょっとだけノリちゃん飲ませすぎたかも」
「あぁ平気だろ?俺一緒だから。あ、そういえば。ここ来る途中で坂下を見かけた」
やっぱり、さっきの見間違いじゃなかったのか。
「そう」
「奥さんと一緒だったよ」
え?