初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
平日はなんとか乗り切った。だけど一人の週末、考えるのは―――、

あれから、坂下くんからの連絡はない
奥さんと話をしただろうか。そんな事ばかり浮かんでは消えて。

クルミ不足にならないように、なんて言っていた先輩は仕事が忙しいのか一度メールをくれたきり。
ノリちゃんに連絡してみれば、いよいよ結婚の話が具体的になって忙しいらしい。

ヒマ。暇すぎて、変な事ばかり考える。

寂しそうな左手の薬指
もしもあの時、といった坂下くんの声。
考えるべきは先輩の事じゃないといけないのに。


~~~♪

テーブルの上のスマホがメールの受信を知らせる。
こうなれば誰でもいい、私の意識を逸らしてくれるなら。誰でも。

すぐにスマホを確認すると、

「坂下、くん……」

一番気になっていた。けれど一番にさけなきゃいけない人からのメッセージがきていた。


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FROM:坂下くん
SUB:


電話か、できたら直接話したい

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本当の意味での結論が出たんだろか……
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