初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
長期っていうから半年とか一年とか言われるのかと思った。三ヶ月ならなんとか頑張れる。だけど、
「……から半年。状況次第ではもう少し長くなる」
三ヶ月と半年じゃかなり違うのに。
仕事だから仕方がないけど、出張ってことで何かと不便なことも多いだろう。
「…大変ですね」
私は色々な意味を込めてそう言ったつもりだったけど。その言葉をどうとったのか先輩はフッて小さく笑ってから
「やっぱりクルミにとってはそんなもんだよな」
そんなもん。って言葉が先輩から出た事に驚いて。
「ぇ」
「さすがに俺もその間のフォローとかムリだし」
何が言いたいのか全く分からなくてそのまま言葉を待つ。
「会えない間に距離を縮めるどころか気持ちが離れる一方だし」
ハハッっと力なく笑って、それから……
「ごめん、俺もう無理だわ」
何が?無理って言われて咄嗟に胸元のハートの石を掴もうとした。だけどさっきまでそこにあったそれは、今はカバンの中。その指先だけが空をつかむ。
頭の中で嫌な音が鳴り響く。それと同じぐらい胸の鼓動が速くなる。
だけど、続きを聞かなければい
けない気がして震える声で小さく問う。
「あの、それってどういう……」
意味なのか。最後まで言葉に出来ずに視線を彷徨わせながらも先輩をみるけど。
「そのまんまの意味。」
冷たく突き放すような言葉だけが返ってきた
「……から半年。状況次第ではもう少し長くなる」
三ヶ月と半年じゃかなり違うのに。
仕事だから仕方がないけど、出張ってことで何かと不便なことも多いだろう。
「…大変ですね」
私は色々な意味を込めてそう言ったつもりだったけど。その言葉をどうとったのか先輩はフッて小さく笑ってから
「やっぱりクルミにとってはそんなもんだよな」
そんなもん。って言葉が先輩から出た事に驚いて。
「ぇ」
「さすがに俺もその間のフォローとかムリだし」
何が言いたいのか全く分からなくてそのまま言葉を待つ。
「会えない間に距離を縮めるどころか気持ちが離れる一方だし」
ハハッっと力なく笑って、それから……
「ごめん、俺もう無理だわ」
何が?無理って言われて咄嗟に胸元のハートの石を掴もうとした。だけどさっきまでそこにあったそれは、今はカバンの中。その指先だけが空をつかむ。
頭の中で嫌な音が鳴り響く。それと同じぐらい胸の鼓動が速くなる。
だけど、続きを聞かなければい
けない気がして震える声で小さく問う。
「あの、それってどういう……」
意味なのか。最後まで言葉に出来ずに視線を彷徨わせながらも先輩をみるけど。
「そのまんまの意味。」
冷たく突き放すような言葉だけが返ってきた