初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
それから一週間。
朝になれば起きて仕事に行き、夕方になれば仕事を終えて帰る。ただそれを繰り返した。
いつもと同じ生活。半年前に戻っただけ。
それなのに、夜の時間を持て余していた。
ノリちゃんに連絡すれば一緒に飲んでくれるのはわかってた。だけどそれが出来なかったのは、私のちっぽけなプライドのせい。やっぱりまた上手く出来なかった。私の中にはそんな思いばかり。
部屋の隅に置かれた飾棚には、あの日持ち帰った壊れたままのネックレス。
何かに入れてしまう事も捨てる事も出来ずに、あの時のままの状態でそこに置いてある。
過去の想い出とするにはまだ早く、それがまだ手元にある事でもしかしたら先輩が考え直してくれるんじゃないかなんて……。
「ばかだ。私……。」
縋る事も泣く事も、怒る事も出来なかったくせに。
それなのに、まだ先輩に甘えて待っているなんて。
~~~♪
久しぶりになったメール音。それは、
「木村?」
意外な人物からのメールにノリちゃんになにかあったのかと慌ててメールを開いた。
【ノリカに内緒で時間つくってくれるかな?】
私にメールしてるのに、ノリちゃんの事が先って。なんだかそんな木村が微笑ましくも思えて、
【木村に合わせるから都合のいい日教えて、もちろんノリちゃんには内緒にする】
内緒で何をしようとしてるのかわからないけど、今自分の事以外に気持ちを向けられるのなら。そこに身を置いてみるのもいい。
朝になれば起きて仕事に行き、夕方になれば仕事を終えて帰る。ただそれを繰り返した。
いつもと同じ生活。半年前に戻っただけ。
それなのに、夜の時間を持て余していた。
ノリちゃんに連絡すれば一緒に飲んでくれるのはわかってた。だけどそれが出来なかったのは、私のちっぽけなプライドのせい。やっぱりまた上手く出来なかった。私の中にはそんな思いばかり。
部屋の隅に置かれた飾棚には、あの日持ち帰った壊れたままのネックレス。
何かに入れてしまう事も捨てる事も出来ずに、あの時のままの状態でそこに置いてある。
過去の想い出とするにはまだ早く、それがまだ手元にある事でもしかしたら先輩が考え直してくれるんじゃないかなんて……。
「ばかだ。私……。」
縋る事も泣く事も、怒る事も出来なかったくせに。
それなのに、まだ先輩に甘えて待っているなんて。
~~~♪
久しぶりになったメール音。それは、
「木村?」
意外な人物からのメールにノリちゃんになにかあったのかと慌ててメールを開いた。
【ノリカに内緒で時間つくってくれるかな?】
私にメールしてるのに、ノリちゃんの事が先って。なんだかそんな木村が微笑ましくも思えて、
【木村に合わせるから都合のいい日教えて、もちろんノリちゃんには内緒にする】
内緒で何をしようとしてるのかわからないけど、今自分の事以外に気持ちを向けられるのなら。そこに身を置いてみるのもいい。