初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
桜の咲く頃、それは別れの季節……
桜の開花宣言もされた頃。
みんなで花見でも行こうよと誘ってきたノリちゃんにやっと先輩との事を告げた。
だけど驚いた様子もなく、「そっか」と言ってから「じゃあさ、二人で屋形船でも乗って花見する?」と続けてきた。
木村が言ったのかな?いや、でも内緒でって言ったんだから私と二人で会ったことも言ってないはず。せっかくその話題に触れないようにしてくれてたノリちゃんには悪いけど、
「聞かないの?理由。」
「聞いて欲しいの?クルミは」
逆に言われてしまった。聞いて欲しくないわけではなかった。ただ言いづらかっただけど。やっぱりまたダメになったっていう事を。
「聞いて欲しいかって言うとそうでもないんだけど。でも言う事で自分の中で整理がつくかなって思って」
「……そんな言い方するって事は、まだ消化できてないって事か」
「自分でもビックリしてる。」
木村と会った日。家に帰ってから溢れてくる涙を止める事が出来なかった私は、そんな自分に驚くとともに呆れるしかなかった。
自分の事を一番わかっていなかったのは私。自分の気持ちさえ分からずにいるのに人の気持を察することなんてできるわけがない。あれから私は自分に向き合ってみている。
もう終わってしまっているけれど、振り返ってみればみるほど……後悔という言葉しか浮かばない
みんなで花見でも行こうよと誘ってきたノリちゃんにやっと先輩との事を告げた。
だけど驚いた様子もなく、「そっか」と言ってから「じゃあさ、二人で屋形船でも乗って花見する?」と続けてきた。
木村が言ったのかな?いや、でも内緒でって言ったんだから私と二人で会ったことも言ってないはず。せっかくその話題に触れないようにしてくれてたノリちゃんには悪いけど、
「聞かないの?理由。」
「聞いて欲しいの?クルミは」
逆に言われてしまった。聞いて欲しくないわけではなかった。ただ言いづらかっただけど。やっぱりまたダメになったっていう事を。
「聞いて欲しいかって言うとそうでもないんだけど。でも言う事で自分の中で整理がつくかなって思って」
「……そんな言い方するって事は、まだ消化できてないって事か」
「自分でもビックリしてる。」
木村と会った日。家に帰ってから溢れてくる涙を止める事が出来なかった私は、そんな自分に驚くとともに呆れるしかなかった。
自分の事を一番わかっていなかったのは私。自分の気持ちさえ分からずにいるのに人の気持を察することなんてできるわけがない。あれから私は自分に向き合ってみている。
もう終わってしまっているけれど、振り返ってみればみるほど……後悔という言葉しか浮かばない