初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
普段はクラスも違うし、同じ部活とはいえ挨拶ぐらいしかしない坂下くん。
だからこんな長い時間話をする機会なんてなくて。木村だったら気軽に話せるんだけど、やっぱり好きな人にはそう簡単にはいかない。
外山先輩がかっこよくて人気があったのに対して、木村はおちゃらけて笑いを取るタイプ。
でもなんだかそれも憎めなくて、尊敬されるタイプではないけど親しみやすくて後輩からも気軽に話しかけれる存在。
坂下くんがそんなタイプだったら好きにならないけど、でももう少し話しかけやすいタイプだったらなって思う事はある。あぁでも、話しかけづらいから高嶺の花じゃないけどいいのかもしれない。
私が話しかけられない理由をそう分析して結論付ける。
ま、結局。私が話しかけられないヘタレってだけなんだけど。
「クルミのくせに人見知りなんてしたんだ?」
「す、するよっ」
クルミのくせにってなんだ?しかも坂下くんの前でそんな言い方。
「へー」
「木村と違ってデリケートなんですっ」
「ほー」
「む、何その言い方っムカツクー」
「……ほんと、二人は仲いいのな」
ムキになって言いかえしている私は坂下くんが下を向いて呟いた言葉は聞き取れなかった。
だからこんな長い時間話をする機会なんてなくて。木村だったら気軽に話せるんだけど、やっぱり好きな人にはそう簡単にはいかない。
外山先輩がかっこよくて人気があったのに対して、木村はおちゃらけて笑いを取るタイプ。
でもなんだかそれも憎めなくて、尊敬されるタイプではないけど親しみやすくて後輩からも気軽に話しかけれる存在。
坂下くんがそんなタイプだったら好きにならないけど、でももう少し話しかけやすいタイプだったらなって思う事はある。あぁでも、話しかけづらいから高嶺の花じゃないけどいいのかもしれない。
私が話しかけられない理由をそう分析して結論付ける。
ま、結局。私が話しかけられないヘタレってだけなんだけど。
「クルミのくせに人見知りなんてしたんだ?」
「す、するよっ」
クルミのくせにってなんだ?しかも坂下くんの前でそんな言い方。
「へー」
「木村と違ってデリケートなんですっ」
「ほー」
「む、何その言い方っムカツクー」
「……ほんと、二人は仲いいのな」
ムキになって言いかえしている私は坂下くんが下を向いて呟いた言葉は聞き取れなかった。