初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
隣の人たちは体育会系のノリですごい勢いで飲んでいるようで、時折大きな声で飲め飲めなんて聞こえてくる。うちの部署はおじさんが多いから若い子にお酌してもらって喜んで飲んでる感じでとても対照的。
「はぁー、私もあのイケメンたちの輪の中に入りたぁい」
彼女がそう言うのもわからなくもない。けれど、
「もう少しでお開きだから、あと少しの我慢」
彼女は名残惜しそうにそちらを見た後「そうですね、今日は我慢します。あとで友達に合コン設定してもらおうっと」なんとも切り替えの早い答えを残して率先して部長にお酌をしに行った。それを見ながらやっぱり彼女のそういう所、憎めないなと思う。
しばらくしてお開きになり、二次会への流れとなる中でこの場の片づけのメンバーに率先して名乗りを上げた。
今となっては寒い中、この場でお酒を飲む事などしない。いや、寒いから飲まないのか。飲まないから寒いのかなんてことはこの際どうでもいい。
アルコールの入っていない頭でみんなの忘れものがないかをチェックする。さすがに着るものなんかはないけど、ちょっとした小物の忘れものは案外ある。
「すみません、こちらの方ですか?」
突然後ろから、声をかけられた。振り返ると後輩曰くイケメンチームの人だろうか。いかにも体育会系ですといった感じのガッチリした体格の人。
「……はい、あの。なにか?」
迷惑掛けただろうか?それとも苦情?
「はぁー、私もあのイケメンたちの輪の中に入りたぁい」
彼女がそう言うのもわからなくもない。けれど、
「もう少しでお開きだから、あと少しの我慢」
彼女は名残惜しそうにそちらを見た後「そうですね、今日は我慢します。あとで友達に合コン設定してもらおうっと」なんとも切り替えの早い答えを残して率先して部長にお酌をしに行った。それを見ながらやっぱり彼女のそういう所、憎めないなと思う。
しばらくしてお開きになり、二次会への流れとなる中でこの場の片づけのメンバーに率先して名乗りを上げた。
今となっては寒い中、この場でお酒を飲む事などしない。いや、寒いから飲まないのか。飲まないから寒いのかなんてことはこの際どうでもいい。
アルコールの入っていない頭でみんなの忘れものがないかをチェックする。さすがに着るものなんかはないけど、ちょっとした小物の忘れものは案外ある。
「すみません、こちらの方ですか?」
突然後ろから、声をかけられた。振り返ると後輩曰くイケメンチームの人だろうか。いかにも体育会系ですといった感じのガッチリした体格の人。
「……はい、あの。なにか?」
迷惑掛けただろうか?それとも苦情?