初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
飲み会の夜
関東大会の結果は大会の当日、ノリちゃんから伝えられた。なんと木村と一緒に行ったと言う。
きっかけはあの飲み会だと思う。けど、あれがどうなってそうなったのか。
「それでね、―――
あの飲み会の日。外山先輩が誘ったのは私と坂下君だけではなかった。
木村とその場に一緒に居たノリちゃんとユキ。いつのまにか六人になってたらしい。
結果報告と共にその事実を告げられて、ホッとしたようながっかりしたような複雑な気持ち。
さすがに三人ではどうなんだろうと思ってた。だって、どちらとも仲が良かったわけでもない。
「クルミ?聞いてる?」
こんな複雑な気持ちはさすがにノリちゃんにも言えない。だから、なるべく普通に答える。
「あ、うん。聞いてる」
「クルミ?心配だから一つだけ言っておくけど」
その瞬間、ドクリと心臓が嫌な音をたてた。
ノリちゃんが言いそうなことだ、大体分かる。だから心を落ち着かせて聞く。
「なに?」
「いくら昔好きだったからといって、坂下は結婚してるんだからね」
やっぱり。きっとユキに聞いたに違いない。
ユキは良くも悪くもおしゃべりだし、噂話も大好きだ。
きっかけはあの飲み会だと思う。けど、あれがどうなってそうなったのか。
「それでね、―――
あの飲み会の日。外山先輩が誘ったのは私と坂下君だけではなかった。
木村とその場に一緒に居たノリちゃんとユキ。いつのまにか六人になってたらしい。
結果報告と共にその事実を告げられて、ホッとしたようながっかりしたような複雑な気持ち。
さすがに三人ではどうなんだろうと思ってた。だって、どちらとも仲が良かったわけでもない。
「クルミ?聞いてる?」
こんな複雑な気持ちはさすがにノリちゃんにも言えない。だから、なるべく普通に答える。
「あ、うん。聞いてる」
「クルミ?心配だから一つだけ言っておくけど」
その瞬間、ドクリと心臓が嫌な音をたてた。
ノリちゃんが言いそうなことだ、大体分かる。だから心を落ち着かせて聞く。
「なに?」
「いくら昔好きだったからといって、坂下は結婚してるんだからね」
やっぱり。きっとユキに聞いたに違いない。
ユキは良くも悪くもおしゃべりだし、噂話も大好きだ。