初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
季節は変わり、私は変わるのか?
桜の木が花を落とし、青々と茂った葉を見つめると月日がたった事を実感する。
あれから三ヵ月。本当に何も連絡もないままに月日が経っていた。
当然なのかもしれないけれど、何も変わらずに日々過ぎていく。
連絡がないだけではない。別れたのだから。
「クルミせんぱーい」
あまりにも天気が良いから今日のランチは外で食べたいなんて愛羅ちゃんが言うから、紫外線を気にしつつ木陰のベンチを探して座ってお弁当を食べていた。
彼女は唯一私をクルミ先輩と呼ぶ、例の憎めない後輩だ。
その名前の通りに愛くるしい表情の彼女がここに私を連れだしたのにはわけがあるらしい。だからそれを言いやすいように優しく聞く。
「ん?どうしたの?」
「怒らないでくださいね?」
私に怒られるような告白をするということか。なんだろ。
「それは、場合によるかなぁ?とりあえず聞いてみないとわからないけど」
そう笑いながら言うと困ったような顔をしたままおずおずと口を開き始めた。
「実は私、―――」
愛羅ちゃんの話を聞いてその素早い行動力に驚き、最近の若い子はすごいと思ってしまった私は、もうすでにその部類には入らないということか。
「いつの間に……」
でも、それならただの嬉しい報告で済むはずなのになんで?
あれから三ヵ月。本当に何も連絡もないままに月日が経っていた。
当然なのかもしれないけれど、何も変わらずに日々過ぎていく。
連絡がないだけではない。別れたのだから。
「クルミせんぱーい」
あまりにも天気が良いから今日のランチは外で食べたいなんて愛羅ちゃんが言うから、紫外線を気にしつつ木陰のベンチを探して座ってお弁当を食べていた。
彼女は唯一私をクルミ先輩と呼ぶ、例の憎めない後輩だ。
その名前の通りに愛くるしい表情の彼女がここに私を連れだしたのにはわけがあるらしい。だからそれを言いやすいように優しく聞く。
「ん?どうしたの?」
「怒らないでくださいね?」
私に怒られるような告白をするということか。なんだろ。
「それは、場合によるかなぁ?とりあえず聞いてみないとわからないけど」
そう笑いながら言うと困ったような顔をしたままおずおずと口を開き始めた。
「実は私、―――」
愛羅ちゃんの話を聞いてその素早い行動力に驚き、最近の若い子はすごいと思ってしまった私は、もうすでにその部類には入らないということか。
「いつの間に……」
でも、それならただの嬉しい報告で済むはずなのになんで?