初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
愛羅ちゃんの誘ってくれたバーベキューは、友人同士が仲のいい子を誘いあって連れてきていてけっこうな大人数だった。だからその中に私たちがいても何の違和感もなく受け入れられた。
現地集合。しかも場所はお台場。まさかこんな場所で手ぶらでバーベキューなんて出来る事を知らなかった。
「飲んでますか?」
「あ、はい」
そう言って紙コップに入ったお酒を見せた。
声をかけてくれた彼女はみんなに声をかけて食べ物を渡したり、飲み物を運んだりしてずっと動いていたから目に入っていた。どうやら彼女は今日のバーベキューの主催の一人らしい。
「お肉もお野菜も良かったら食べてくださいね」
柔らかく微笑んでそう言った彼女は清楚な雰囲気の可愛らしい人だった。同じ年ぐらいだろうか?
「佳乃さーん」
後ろから誰かが呼ぶ声が聞こえて、彼女は振り返ると「今行きますー」と返事をして、「それじゃ、楽しんでいってくださいね」と言って去っていった。
なんかこういうのっていいな。
そう思った瞬間、それを壊したのは自分だと思い当る。今でももしかしたら……、なんてもう無理。
男女混みの仲間の付き合いは微妙で。付き合っているうちはいい。だけど別れたりうまくいかなくなったりしたらもう、途端、関係はぎくしゃくする。いつまでも学生気分で仲良くなんてこと、なかなかできないんだよね。
だからこういう仲間は本当にうらやましい。
男女がいて、お酒も入っているのに、なんというか。……そう、クラブ活動の親睦会みたいな雰囲気。驚くほど健全。だからかな、久しぶりに心から笑った気がした。
現地集合。しかも場所はお台場。まさかこんな場所で手ぶらでバーベキューなんて出来る事を知らなかった。
「飲んでますか?」
「あ、はい」
そう言って紙コップに入ったお酒を見せた。
声をかけてくれた彼女はみんなに声をかけて食べ物を渡したり、飲み物を運んだりしてずっと動いていたから目に入っていた。どうやら彼女は今日のバーベキューの主催の一人らしい。
「お肉もお野菜も良かったら食べてくださいね」
柔らかく微笑んでそう言った彼女は清楚な雰囲気の可愛らしい人だった。同じ年ぐらいだろうか?
「佳乃さーん」
後ろから誰かが呼ぶ声が聞こえて、彼女は振り返ると「今行きますー」と返事をして、「それじゃ、楽しんでいってくださいね」と言って去っていった。
なんかこういうのっていいな。
そう思った瞬間、それを壊したのは自分だと思い当る。今でももしかしたら……、なんてもう無理。
男女混みの仲間の付き合いは微妙で。付き合っているうちはいい。だけど別れたりうまくいかなくなったりしたらもう、途端、関係はぎくしゃくする。いつまでも学生気分で仲良くなんてこと、なかなかできないんだよね。
だからこういう仲間は本当にうらやましい。
男女がいて、お酒も入っているのに、なんというか。……そう、クラブ活動の親睦会みたいな雰囲気。驚くほど健全。だからかな、久しぶりに心から笑った気がした。