初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
二次会に行くと言った愛羅ちゃんたちを見送って私はそのままフラリとショッピングセンターに向かった。昼過ぎからはじまったそれは夕方には解散になったからみんなはこれから本格的に飲むらしい。
知らない人たちばかりだったのに、思ったよりも楽しめた。
楽しい気分のまま、服でも見て行こうと思い立ったまでは良かったけれど。あるショップの前で立ち止まってしまった。そこは、先輩がくれたネックレスのジュエリーショップ。
気付けばいつのまにか胸元に手がいってた。そこにはもう何もないというのに。
四ヶ月経っても、連絡もできないまま。
あの時から変わっていったのは季節だけ。桜が咲いて、そして新緑の季節になって、そして今はもう夏になりかけてる。
ノリちゃんに会うと、時折何か言いたげなのはわかっていたけど、気付かない振りをした。
それ以外は先輩との事を知る人はいないから誰からも何も言われる事はない。だけど、愛羅ちゃんみたいに心配してくれる人もいるから、きっと自分は思ったよりも今まで通りというわけではないんだろう。
立ち止まったそのショップに足を踏み入れた。目を逸らしていたらいけない。
――このお店は、私にはちょっと可愛らしすぎる。
やっぱり先輩は私と同じで、あの頃の自分に戻って幻想を抱いていたんだろう。
その時何故か、すっとそんな考えが頭の中に浮かんできた。
知らない人たちばかりだったのに、思ったよりも楽しめた。
楽しい気分のまま、服でも見て行こうと思い立ったまでは良かったけれど。あるショップの前で立ち止まってしまった。そこは、先輩がくれたネックレスのジュエリーショップ。
気付けばいつのまにか胸元に手がいってた。そこにはもう何もないというのに。
四ヶ月経っても、連絡もできないまま。
あの時から変わっていったのは季節だけ。桜が咲いて、そして新緑の季節になって、そして今はもう夏になりかけてる。
ノリちゃんに会うと、時折何か言いたげなのはわかっていたけど、気付かない振りをした。
それ以外は先輩との事を知る人はいないから誰からも何も言われる事はない。だけど、愛羅ちゃんみたいに心配してくれる人もいるから、きっと自分は思ったよりも今まで通りというわけではないんだろう。
立ち止まったそのショップに足を踏み入れた。目を逸らしていたらいけない。
――このお店は、私にはちょっと可愛らしすぎる。
やっぱり先輩は私と同じで、あの頃の自分に戻って幻想を抱いていたんだろう。
その時何故か、すっとそんな考えが頭の中に浮かんできた。