初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
駅の近くにある雑貨屋を覗いてからカフェに入った。
もうすぐ八月になろうとしているこの時期に駅前で待ち続ける元気はない。愛羅ちゃんにそれを彼に連絡をするように言うとカウンターに向かった。
愛羅ちゃんはたしか甘い……女の子っぽい飲み物が好きなんだっけ。ご飯前だけどきっと別腹とか言いそうだ。
舌をかみそうな名前の飲み物とアイスティを持って席に戻った。
「クルミ先輩、あとでお金払いますね」
「いいってこのぐらい。とりあえず、それでよかったかな?」
「あぁもうバッチリです!ここ最近、こればっかです」
「そう、それは良かった」
彼女はキラキラのスマイルを浮かべると、さっそく飲み物を飲み始めた。好きそうなものにしてみたけど、どうやら正解だったらしい。
「彼はもうすぐ来るんですけど、お友達はちょっと遅れるみたいなので現地にしました」
「仕事忙しいなら無理しなくても大丈夫なんだけど」
「いえ、それは絶対に大丈夫です。前々から言ってありましたし」
ん?今聞き捨てならない事を聞いたような……
「前々から?」
「いえっ、あの、あれです。彼にですって」
急にアタフタとしだした愛羅ちゃんに、
「今日は、イタリアン楽しみにしてるから」
「あ、はいっ。それはもう任せておいてください!」
彼のお勧めって言ってたはずなのに。まかせておいてって。ほんとに調子だけはいいんだから。
もうすぐ八月になろうとしているこの時期に駅前で待ち続ける元気はない。愛羅ちゃんにそれを彼に連絡をするように言うとカウンターに向かった。
愛羅ちゃんはたしか甘い……女の子っぽい飲み物が好きなんだっけ。ご飯前だけどきっと別腹とか言いそうだ。
舌をかみそうな名前の飲み物とアイスティを持って席に戻った。
「クルミ先輩、あとでお金払いますね」
「いいってこのぐらい。とりあえず、それでよかったかな?」
「あぁもうバッチリです!ここ最近、こればっかです」
「そう、それは良かった」
彼女はキラキラのスマイルを浮かべると、さっそく飲み物を飲み始めた。好きそうなものにしてみたけど、どうやら正解だったらしい。
「彼はもうすぐ来るんですけど、お友達はちょっと遅れるみたいなので現地にしました」
「仕事忙しいなら無理しなくても大丈夫なんだけど」
「いえ、それは絶対に大丈夫です。前々から言ってありましたし」
ん?今聞き捨てならない事を聞いたような……
「前々から?」
「いえっ、あの、あれです。彼にですって」
急にアタフタとしだした愛羅ちゃんに、
「今日は、イタリアン楽しみにしてるから」
「あ、はいっ。それはもう任せておいてください!」
彼のお勧めって言ってたはずなのに。まかせておいてって。ほんとに調子だけはいいんだから。