初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
店を出て、住宅地の方へ向かう。
寄り添うように歩く二人の後ろからついていく私はまるで引率の保護者のようだ。
それでも愛羅ちゃんは時折私を気にするように肩越しに振り返って見てるから「大丈夫ついていくから」と愛羅ちゃんに目配せする。
彼といるのに、そんなによそ見しちゃダメでしょ。
こういう時は私の事なんて気にしなくていいのに、と母心で思ってしまう自分は本当に保護者みたいだ。
駅から大体15分ぐらい歩いただろうか、一軒の住宅の前で止まった。
愛羅ちゃんがクルリと振り返って、「クルミ先輩ここですって♪」と声を弾ませて言う。
よくよく見ると表札ではなく看板だし、家の電気もほとんどついていて明るい。普通の家だったらこんなわけない。
またまたここも一見さんお断りみたいな佇まいではある。最近こういう所ばっかり連れて来られてる気がする。
「ささ、クルミ先輩入りましょ♪」
七時前でちょうど時間的にもいい感じだ。だけど待ち合わせのもう一人は当然来てないだろう。
ドアを開けて先に入った彼につづく
「予約していた鈴木です」
「お待ちしておりました、鈴木様」
出迎えてくれたその綺麗な女の人に席まで案内してもらう。どうやら少人数しか入れないお店のようだ。スタッフも他に見当たらない
寄り添うように歩く二人の後ろからついていく私はまるで引率の保護者のようだ。
それでも愛羅ちゃんは時折私を気にするように肩越しに振り返って見てるから「大丈夫ついていくから」と愛羅ちゃんに目配せする。
彼といるのに、そんなによそ見しちゃダメでしょ。
こういう時は私の事なんて気にしなくていいのに、と母心で思ってしまう自分は本当に保護者みたいだ。
駅から大体15分ぐらい歩いただろうか、一軒の住宅の前で止まった。
愛羅ちゃんがクルリと振り返って、「クルミ先輩ここですって♪」と声を弾ませて言う。
よくよく見ると表札ではなく看板だし、家の電気もほとんどついていて明るい。普通の家だったらこんなわけない。
またまたここも一見さんお断りみたいな佇まいではある。最近こういう所ばっかり連れて来られてる気がする。
「ささ、クルミ先輩入りましょ♪」
七時前でちょうど時間的にもいい感じだ。だけど待ち合わせのもう一人は当然来てないだろう。
ドアを開けて先に入った彼につづく
「予約していた鈴木です」
「お待ちしておりました、鈴木様」
出迎えてくれたその綺麗な女の人に席まで案内してもらう。どうやら少人数しか入れないお店のようだ。スタッフも他に見当たらない