初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
アンティパストとともに飲み物が運ばれてくると、疑いの目はどこへやら。愛羅ちゃんはその前菜に目を奪われた。
「かわいいっ」
女の子って食べ物にも可愛いを使う。おいしそうよりも先に可愛いと言ってしまうのは乙女度の高さゆえか。
「とりあえず一度目の乾杯しときますか」
食前酒の小さなグラスを持ち、目の前で掲げる。
「「乾杯」」
チーン
軽やかな音が聞こえ、愛羅ちゃんと彼がグラスを合わせている。
さすがにここでは生ビールというわけではなく、お行儀よくスリムなグラスにいれられている。
「ねね、食べてもいい?」
食前酒もそこそこに、早速目を奪われた前菜を見つめてる愛羅ちゃん。
取り分けられるようにと小さくブロックに分けられているそれをお皿に乗せた。
「うわー、きれー、かわいー、おいしー」
うん、それはどれも褒め言葉ではあるけどもうちょっと……
「ほんとだ、おいしっ」
私も愛羅ちゃんと一緒だ。ほんとにおいしいと言葉をなくすかそれ以外の言葉が出てこない。
夏らしい冷製のその前菜は、口の中でジュレが溶けて爽やかな酸味が口の中に広がった。それが甘めの食前酒ととても相性が良かった。
視覚と味覚で満たされているうちにその友達が来るという30分なんてすぐに経った。
「かわいいっ」
女の子って食べ物にも可愛いを使う。おいしそうよりも先に可愛いと言ってしまうのは乙女度の高さゆえか。
「とりあえず一度目の乾杯しときますか」
食前酒の小さなグラスを持ち、目の前で掲げる。
「「乾杯」」
チーン
軽やかな音が聞こえ、愛羅ちゃんと彼がグラスを合わせている。
さすがにここでは生ビールというわけではなく、お行儀よくスリムなグラスにいれられている。
「ねね、食べてもいい?」
食前酒もそこそこに、早速目を奪われた前菜を見つめてる愛羅ちゃん。
取り分けられるようにと小さくブロックに分けられているそれをお皿に乗せた。
「うわー、きれー、かわいー、おいしー」
うん、それはどれも褒め言葉ではあるけどもうちょっと……
「ほんとだ、おいしっ」
私も愛羅ちゃんと一緒だ。ほんとにおいしいと言葉をなくすかそれ以外の言葉が出てこない。
夏らしい冷製のその前菜は、口の中でジュレが溶けて爽やかな酸味が口の中に広がった。それが甘めの食前酒ととても相性が良かった。
視覚と味覚で満たされているうちにその友達が来るという30分なんてすぐに経った。