初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
駅に着く頃にはすっかり酔いも醒めて、普通ならこれから飲み直しになりそうなところだけど。
愛羅ちゃんはあんな調子だし、大人しく今日は家に帰るとするか。
ピッタリと寄り添ったままの愛羅ちゃんたちを後ろから眺めながらそんな事を思う。
「胡桃沢さんは、家どの辺?」
「クルミでいいですよ。」
「ここからだと、20分ぐらいなのでわりと近いですね」
「うちもそのぐらいだけど、」
そう言ってから彼の最寄駅を言う。
「え?うちも、そこ」
「は?」
いくらなんでもそんな事。二人してピタリとその場で足を止めて顔を見合わせた。
今まで出会った人で同じ路線なんていうのはあったけど、同じ駅はなかった。それに彼は愛羅ちゃんの彼と同じ会社だから当然会社の最寄り駅も一緒。
「私、学生時代から住んでるんですけど。すごい便利ですよね」
「あー俺は、」
そう言ってから言葉を止めて困ったような顔をする。さっき、全然遊んでないって言ってたっけ。
「良かったら、色々ご近所情報教えましょうか?」
そう言ったのは本当に親切心から。
「ん、だったら早速今日どうかな?酒のうまいとこ教えてくれると嬉しい」
「あ、飲み足りなかったですか?」
四人でワイン二本空けた。しかもほとんど巧さんと相良さんで飲んでた気がするけど。
「あーまぁさすがにあの二人は邪魔できないからね」
愛羅ちゃんはあんな調子だし、大人しく今日は家に帰るとするか。
ピッタリと寄り添ったままの愛羅ちゃんたちを後ろから眺めながらそんな事を思う。
「胡桃沢さんは、家どの辺?」
「クルミでいいですよ。」
「ここからだと、20分ぐらいなのでわりと近いですね」
「うちもそのぐらいだけど、」
そう言ってから彼の最寄駅を言う。
「え?うちも、そこ」
「は?」
いくらなんでもそんな事。二人してピタリとその場で足を止めて顔を見合わせた。
今まで出会った人で同じ路線なんていうのはあったけど、同じ駅はなかった。それに彼は愛羅ちゃんの彼と同じ会社だから当然会社の最寄り駅も一緒。
「私、学生時代から住んでるんですけど。すごい便利ですよね」
「あー俺は、」
そう言ってから言葉を止めて困ったような顔をする。さっき、全然遊んでないって言ってたっけ。
「良かったら、色々ご近所情報教えましょうか?」
そう言ったのは本当に親切心から。
「ん、だったら早速今日どうかな?酒のうまいとこ教えてくれると嬉しい」
「あ、飲み足りなかったですか?」
四人でワイン二本空けた。しかもほとんど巧さんと相良さんで飲んでた気がするけど。
「あーまぁさすがにあの二人は邪魔できないからね」