初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
七月はあっという間に終わり。その間、愛羅ちゃんは海やプール、そして花火大会と忙しく夏を満喫していた。
20代前半は私も家にじっとしていなかったから、その気持ちはよくわかる。それに夏という季節は何故か外に出たくなるものだ。
「クルミ先輩、例のイケメンシェフのお店に行く日ですけど」
「あぁ、うん。私はいつでも大丈夫だよ」
「ですよねー。私もそうなんですけど」
顔を曇らせて言う愛羅ちゃん。その様子だとどちらかが忙しいということか。
「八月はお盆休みもあるから、忙しいんじゃない?」
「そうなんですっ」
「別に四人じゃなくても二人で行ってくればいいのに」
「ダメです!それじゃダメなんですって」
やけに力の入ってる愛羅ちゃんはまた何かを企んでる?
もしかしてまた相良さんと私を会わせようとしているのならば、
「あー愛羅ちゃん?相良さんと私なら、…――」
「なんかあったんですかっ?!」
いや、まだ会話途中なんだけどね?その理由を言おうとしてるんだけど。
ガッチリと私の腕をつかみ、キラキラとした目で見つめてくる愛羅ちゃん。そんな期待に満ちた顔をされても、
「あー連絡先交換してるし、なんせ近所だから」
「そうですかっ、いつでも会えるって事ですね♪」
「まぁ、そうだね。だからさ…――」
「あっ、もちろん二人で会うのもいいですけど、四人でも会いたいですって相良さんに伝えておいてくださいね、クルミ先輩♪」
もうすでに愛羅ちゃんの頭の中では私と相良さんは仲良く連絡を取り合う仲に変換されているらしい。
20代前半は私も家にじっとしていなかったから、その気持ちはよくわかる。それに夏という季節は何故か外に出たくなるものだ。
「クルミ先輩、例のイケメンシェフのお店に行く日ですけど」
「あぁ、うん。私はいつでも大丈夫だよ」
「ですよねー。私もそうなんですけど」
顔を曇らせて言う愛羅ちゃん。その様子だとどちらかが忙しいということか。
「八月はお盆休みもあるから、忙しいんじゃない?」
「そうなんですっ」
「別に四人じゃなくても二人で行ってくればいいのに」
「ダメです!それじゃダメなんですって」
やけに力の入ってる愛羅ちゃんはまた何かを企んでる?
もしかしてまた相良さんと私を会わせようとしているのならば、
「あー愛羅ちゃん?相良さんと私なら、…――」
「なんかあったんですかっ?!」
いや、まだ会話途中なんだけどね?その理由を言おうとしてるんだけど。
ガッチリと私の腕をつかみ、キラキラとした目で見つめてくる愛羅ちゃん。そんな期待に満ちた顔をされても、
「あー連絡先交換してるし、なんせ近所だから」
「そうですかっ、いつでも会えるって事ですね♪」
「まぁ、そうだね。だからさ…――」
「あっ、もちろん二人で会うのもいいですけど、四人でも会いたいですって相良さんに伝えておいてくださいね、クルミ先輩♪」
もうすでに愛羅ちゃんの頭の中では私と相良さんは仲良く連絡を取り合う仲に変換されているらしい。