初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
今週もデートだという愛羅ちゃんを見送ると、なんとなくまっすぐに家に帰りたくなくて家とは反対の路線に乗る。
そうだ、お気に入りのショップは夏物のセールをしているはず。電車を降りるとまっすぐとそこに向かった。
八月に入って相変わらず暑い日が続いていた。だから夏物のセールと言ってもまだまだこれから活躍のできるアイテムは多い。顔なじみの店員さんがいた事もあって、随分と買ってしまった。
満足してお店を出るとお腹がすいている事に気付いた。けど、さすがに渋谷で週末の夜に一人で食事なんて出来る場所は知らない。お茶ぐらいはしたいところだけれど、この荷物で入るのも……。仕方なくそのまま駅に向かった。
歩いていると、そこは先輩の行きつけのバーがある道だと気付いた。そういえばあのバーの食事もおいしかったっけ。そんな事を思い出しながら歩いていると、
「え、」
そのバーの入口に視線が止まる。
シャツを腕まくりしてスーツの上着を手に持ち、友達と何か話をしながらそこに入って行った人。
「……先輩?」
そうだ、お気に入りのショップは夏物のセールをしているはず。電車を降りるとまっすぐとそこに向かった。
八月に入って相変わらず暑い日が続いていた。だから夏物のセールと言ってもまだまだこれから活躍のできるアイテムは多い。顔なじみの店員さんがいた事もあって、随分と買ってしまった。
満足してお店を出るとお腹がすいている事に気付いた。けど、さすがに渋谷で週末の夜に一人で食事なんて出来る場所は知らない。お茶ぐらいはしたいところだけれど、この荷物で入るのも……。仕方なくそのまま駅に向かった。
歩いていると、そこは先輩の行きつけのバーがある道だと気付いた。そういえばあのバーの食事もおいしかったっけ。そんな事を思い出しながら歩いていると、
「え、」
そのバーの入口に視線が止まる。
シャツを腕まくりしてスーツの上着を手に持ち、友達と何か話をしながらそこに入って行った人。
「……先輩?」