初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
夏の終わりに思うこと。
お盆休みも実家に帰らないまま、もうすぐ8月も終わろうとしていた。
あいかわらず相良さんは忙しいのか四人でレストランに行く話は未だないまま。
相良さんにはこの前はとことん付き合ってもらったから、次会ったらどんな顔をしたらいいかなんて考えてたけど、そんな心配なんていらなかったらしい。
すぐ会えると思ってたからその時に御礼を言えばいいかと思って連絡さえしていない。だけどここまで時間が経ってしまったら、今更感はたっぷりで。
それにしても相良さんとは家も会社も近いと言うのに、こんなにも会わないものか。
「クルミ?」
「ん?」
「なんか、心ここにあらずなんだけど」
「え?そんなこと、ないよ……」
結婚式を二ヶ月後に控えているノリちゃんとは会うのは久しぶり。
それなのに、すっかり私は考え事なんてしてしまっていた。
「やっぱり、結婚式。もっと遅い方が良かった?」
「え?」
「だって、ほら……、」
ノリちゃんが言い淀んでいるのはきっと先輩の事。
この前偶然見かけてしまった時の私だったら確かに、頷いていたかもしれない。
だけど今は、
「あーその事なら、むしろもう一度会いたいかもと思う。」
「え?」
今までノリちゃんとはその話は避けてた。それに大丈夫、自分でちゃんとするなんて出来もしない事を言ってたけれど。会いたいなんてあきらかに私の前向き発言に、複雑な顔をするノリちゃん。
あいかわらず相良さんは忙しいのか四人でレストランに行く話は未だないまま。
相良さんにはこの前はとことん付き合ってもらったから、次会ったらどんな顔をしたらいいかなんて考えてたけど、そんな心配なんていらなかったらしい。
すぐ会えると思ってたからその時に御礼を言えばいいかと思って連絡さえしていない。だけどここまで時間が経ってしまったら、今更感はたっぷりで。
それにしても相良さんとは家も会社も近いと言うのに、こんなにも会わないものか。
「クルミ?」
「ん?」
「なんか、心ここにあらずなんだけど」
「え?そんなこと、ないよ……」
結婚式を二ヶ月後に控えているノリちゃんとは会うのは久しぶり。
それなのに、すっかり私は考え事なんてしてしまっていた。
「やっぱり、結婚式。もっと遅い方が良かった?」
「え?」
「だって、ほら……、」
ノリちゃんが言い淀んでいるのはきっと先輩の事。
この前偶然見かけてしまった時の私だったら確かに、頷いていたかもしれない。
だけど今は、
「あーその事なら、むしろもう一度会いたいかもと思う。」
「え?」
今までノリちゃんとはその話は避けてた。それに大丈夫、自分でちゃんとするなんて出来もしない事を言ってたけれど。会いたいなんてあきらかに私の前向き発言に、複雑な顔をするノリちゃん。