初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
フラフラと歩くノリちゃんを支えながら、ゆっくりと家までの道を歩く。
ノリちゃんがこんなになるまで飲むのって学生以来かも。よっぽど楽しかったんだ。
相良さんとも別れて部屋に入った途端、
「クルミさん?」
「え?あ、はい」
急にノリちゃんが真面目な声で言うから驚いて変な返事になった。だってさっきまで明らかに酔っていたはずなのに。
「相良さんと知り合った事なんで教えてくれなかったの?」
「なんでって。今日で三回目だよ?」
うん、花見の時は覚えてないからノーカウントだし。
「だから?!」
「だから……まだ知り合いってほどでもないし」
「相良さん、クルミのこと。友達って言ってたけど?」
「……。」
「そんな風に言われるような事があったって事じゃないの?」
「ないってば」
結局ノリちゃんが聞きたかったのはそこ。
「相良さんとじゃないなら、他にクルミがお酒飲むような事は」
尋問はまだまだ続く。
「なんかあった?」
「……先輩を、見かけた」
「帰ってきてるんだ……」
「そうみたい。だけど私は動揺して声もかけられずにその場に立ちつくしちゃって。そのまま家に帰れずにあのお店に入った所で相良さんと偶然会った」
「これまたいいタイミングで彼も現れるもんね」
いいんだか、悪いんだか。まぁでも結果的には良かったのかも
ノリちゃんがこんなになるまで飲むのって学生以来かも。よっぽど楽しかったんだ。
相良さんとも別れて部屋に入った途端、
「クルミさん?」
「え?あ、はい」
急にノリちゃんが真面目な声で言うから驚いて変な返事になった。だってさっきまで明らかに酔っていたはずなのに。
「相良さんと知り合った事なんで教えてくれなかったの?」
「なんでって。今日で三回目だよ?」
うん、花見の時は覚えてないからノーカウントだし。
「だから?!」
「だから……まだ知り合いってほどでもないし」
「相良さん、クルミのこと。友達って言ってたけど?」
「……。」
「そんな風に言われるような事があったって事じゃないの?」
「ないってば」
結局ノリちゃんが聞きたかったのはそこ。
「相良さんとじゃないなら、他にクルミがお酒飲むような事は」
尋問はまだまだ続く。
「なんかあった?」
「……先輩を、見かけた」
「帰ってきてるんだ……」
「そうみたい。だけど私は動揺して声もかけられずにその場に立ちつくしちゃって。そのまま家に帰れずにあのお店に入った所で相良さんと偶然会った」
「これまたいいタイミングで彼も現れるもんね」
いいんだか、悪いんだか。まぁでも結果的には良かったのかも