初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
目線をずらすと、当然視界に入ってくるのは先輩の姿。
半年ぶりに見るその姿は、去年とは違い日焼けした様子もなく溌剌さが感じられない。
前に渋谷で見かけた時は、ここまで近くなかったから良くわからなかったけれど。なんとなく疲れているといった印象。
「外やん、飲み物買いに行こうか」
その声に先輩は私から目線を逸らし、大和さんに「おお、今行く」と言ってから、
「クルミ、席座っといて」
「っはい」
今までと変わらずに言うから、それにもビックリして返事した声が裏返ってしまった。
それを見て先輩はクスって笑って「じゃよろしく」と言って大和さんのもとへ歩いていった。
あぁ、なんかちょっと痩せたかなぁ。
仕事で無理してるんじゃないのかなぁ。
でも、私が心配する立場でもないのだけれど。
「クルミちゃん?」
「え、あ。はい」
「合流して大丈夫だった?」
そう聞く相良さんの瞳は心配そうに見えて。
言うなら早い方がいい、だから
「あー、今の人が……その、私の話してた例の先輩。まぁようするに元カレ」
一気にそこまで言うと、相良さんは一度見開いた目を伏せて「そっか」と一言。
「でも、もう半年前のことだし、大丈夫」
相良さんに言った言葉なのに、まるで自分にも言い聞かせてるみたいに聞こえた。
半年ぶりに見るその姿は、去年とは違い日焼けした様子もなく溌剌さが感じられない。
前に渋谷で見かけた時は、ここまで近くなかったから良くわからなかったけれど。なんとなく疲れているといった印象。
「外やん、飲み物買いに行こうか」
その声に先輩は私から目線を逸らし、大和さんに「おお、今行く」と言ってから、
「クルミ、席座っといて」
「っはい」
今までと変わらずに言うから、それにもビックリして返事した声が裏返ってしまった。
それを見て先輩はクスって笑って「じゃよろしく」と言って大和さんのもとへ歩いていった。
あぁ、なんかちょっと痩せたかなぁ。
仕事で無理してるんじゃないのかなぁ。
でも、私が心配する立場でもないのだけれど。
「クルミちゃん?」
「え、あ。はい」
「合流して大丈夫だった?」
そう聞く相良さんの瞳は心配そうに見えて。
言うなら早い方がいい、だから
「あー、今の人が……その、私の話してた例の先輩。まぁようするに元カレ」
一気にそこまで言うと、相良さんは一度見開いた目を伏せて「そっか」と一言。
「でも、もう半年前のことだし、大丈夫」
相良さんに言った言葉なのに、まるで自分にも言い聞かせてるみたいに聞こえた。