初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
その後ろ姿をチラリと見てから、
「潤季。あの人、クルミちゃんの元彼」
もしも本当は私が相良さんの彼女だったりしたら、その言葉は少なからず気持ちのいいもんではないだろう。
「あぁ」
だけど、あっさりと頷いて見せた相良さんにジロリと睨む感じで
「何、全部知ってる感じ?」
「……全部も何も。その事実は知ってるよ」
「なーんだ、つまんない」
へ?詰まんないって言いました?この人。
大学時代の友達って言ってたけど、仲いいんだよね?この二人。
「ちょ、なんだよそれっ」
「ま、いいや。とりあえず今日の所は」
相良さんも大和さんの考えてる所が掴めないのか、眉をひそめてる。
でもきっと、先輩の居ない間に大和さんが何か言いたいような気がして、
「あの?」
「あぁクルミちゃんは、」
「はい。」
すると、ニッコリ笑って、「ニコニコしててくれればいいから」って。
「はい?!」
「潤季も、クルミちゃんも。さっきまでと同じようにしていてくれればいいから」
「……なんかわかんねーけど。後で教えろよ」
「おっけー。上手くいったら教えてあげるよ。じゃ、俺もおかわり行ってくる。潤季も同じのでよければ?」
「おぉ、さんきゅ」
そのグラスを持って先輩の行った方へと向かった大和さん。
「あの、なんなんですかね?」
「わかんねーけど、これはたぶん。アイツに任せた方がよさそうだ」
「そう、なんだ」
「ま、楽しくやっておけばいいみたいだし?」
「そうですね」
本当にそれでいいんだろうか?やっぱり不安は心の片隅に残ったまま。
「潤季。あの人、クルミちゃんの元彼」
もしも本当は私が相良さんの彼女だったりしたら、その言葉は少なからず気持ちのいいもんではないだろう。
「あぁ」
だけど、あっさりと頷いて見せた相良さんにジロリと睨む感じで
「何、全部知ってる感じ?」
「……全部も何も。その事実は知ってるよ」
「なーんだ、つまんない」
へ?詰まんないって言いました?この人。
大学時代の友達って言ってたけど、仲いいんだよね?この二人。
「ちょ、なんだよそれっ」
「ま、いいや。とりあえず今日の所は」
相良さんも大和さんの考えてる所が掴めないのか、眉をひそめてる。
でもきっと、先輩の居ない間に大和さんが何か言いたいような気がして、
「あの?」
「あぁクルミちゃんは、」
「はい。」
すると、ニッコリ笑って、「ニコニコしててくれればいいから」って。
「はい?!」
「潤季も、クルミちゃんも。さっきまでと同じようにしていてくれればいいから」
「……なんかわかんねーけど。後で教えろよ」
「おっけー。上手くいったら教えてあげるよ。じゃ、俺もおかわり行ってくる。潤季も同じのでよければ?」
「おぉ、さんきゅ」
そのグラスを持って先輩の行った方へと向かった大和さん。
「あの、なんなんですかね?」
「わかんねーけど、これはたぶん。アイツに任せた方がよさそうだ」
「そう、なんだ」
「ま、楽しくやっておけばいいみたいだし?」
「そうですね」
本当にそれでいいんだろうか?やっぱり不安は心の片隅に残ったまま。