初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
金曜日、朝ご飯を食べながらテレビで流れる天気予報を見ていた。
今日は夜に約束があるから、羽織りものは必要だろうと考えながら。
いざ着替える段階になって、ふと相良さんの言葉を思い出す。
……たしか、上品なお嬢さんタイプのコーデが好きって言ってたっけ。
そう思いつつ、カーディガンを手に取った。
やだ、私。相良さんの好みって言ったからって。これじゃまるで……
一気に顔に熱が集まって。
な、何考えてるの、私。
バタン―――
そのまま慌ててクロゼットの扉を閉じてそんな自分から目を逸らした。
*****
終業後にロッカーで着替えていると愛羅ちゃんが隣に来てニッコリ笑って、
「クルミ先輩、今日いい感じですね」
「……あ、りがと。」
それってやっぱりおしゃれしてきましたねって言われてるみたいで素直に喜べない。
いや、でも。友達と会うんだから当然おしゃれしてくるよね。
「うん、すごくいいです。」
せっかく自分の中で言い聞かせたのに、しみじみ言われるとほんとに……。
「今日はこういう気分だったの」
「わかってますって。あークルミ先輩まだ少し時間ありますよね?」
「うん、待ち合わせは七時だから少しぐらいなら」
どこか行くには時間が足りないし、かと言ってそのまま待ってるよりは。
「じゃ、一緒に待ってましょう?」
って、まさか待ち合わせ場所一緒?
今日は夜に約束があるから、羽織りものは必要だろうと考えながら。
いざ着替える段階になって、ふと相良さんの言葉を思い出す。
……たしか、上品なお嬢さんタイプのコーデが好きって言ってたっけ。
そう思いつつ、カーディガンを手に取った。
やだ、私。相良さんの好みって言ったからって。これじゃまるで……
一気に顔に熱が集まって。
な、何考えてるの、私。
バタン―――
そのまま慌ててクロゼットの扉を閉じてそんな自分から目を逸らした。
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終業後にロッカーで着替えていると愛羅ちゃんが隣に来てニッコリ笑って、
「クルミ先輩、今日いい感じですね」
「……あ、りがと。」
それってやっぱりおしゃれしてきましたねって言われてるみたいで素直に喜べない。
いや、でも。友達と会うんだから当然おしゃれしてくるよね。
「うん、すごくいいです。」
せっかく自分の中で言い聞かせたのに、しみじみ言われるとほんとに……。
「今日はこういう気分だったの」
「わかってますって。あークルミ先輩まだ少し時間ありますよね?」
「うん、待ち合わせは七時だから少しぐらいなら」
どこか行くには時間が足りないし、かと言ってそのまま待ってるよりは。
「じゃ、一緒に待ってましょう?」
って、まさか待ち合わせ場所一緒?