初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
そういえば相良さんとのメールのやり取り、愛羅ちゃんに見せたから場所も時間も知っていると言えば知ってる。だからって、
「普段は渋谷でなんか待ち合わせしないのに?」
「えー何言ってるんですか、クルミ先輩。駅前のカフェですよ」
「あ、そ。そうか、駅前ね」
「ふふ、だって彼と少しでも早く会いたいじゃないですかっ」
「……そう、だね」
三ヵ月経っても熱は冷めないどころかますますヒートアップ。
愛羅ちゃんの愛は一身に注がれている。
「私も巧くんもついていきたいのは山々ですけど。それは、いい報告聞けるようになってからにします」
いい報告って……、ソレしかないよね。
「だから、そういうんじゃ――」
「そういうんじゃなくても、そうでもいいんですって。クルミ先輩がおしゃれしたい気分になって、前みたいに楽しそうにしてくれてたら、それで」
ん?なんか最初の方は突っ込みどころがありそうだけど、後にまとめた言葉ですっかりそれもチャラにされてる。
「ねぇ、愛羅ちゃん。」
「はい?」
「去年の今頃の私。そんなに楽しそうだった?」
坂下くんや先輩と再会して生活に変化が出てきたあたりだ。それに秋口からは先輩と付き合う事に決めてデートもしてたっけ。そんな事を懐かしく思いながら愛羅ちゃんを見れば、ちょっと言いづらそうにして、
「……まぁそうですね」
「そっか……」
「あの、だけどっ……――
「普段は渋谷でなんか待ち合わせしないのに?」
「えー何言ってるんですか、クルミ先輩。駅前のカフェですよ」
「あ、そ。そうか、駅前ね」
「ふふ、だって彼と少しでも早く会いたいじゃないですかっ」
「……そう、だね」
三ヵ月経っても熱は冷めないどころかますますヒートアップ。
愛羅ちゃんの愛は一身に注がれている。
「私も巧くんもついていきたいのは山々ですけど。それは、いい報告聞けるようになってからにします」
いい報告って……、ソレしかないよね。
「だから、そういうんじゃ――」
「そういうんじゃなくても、そうでもいいんですって。クルミ先輩がおしゃれしたい気分になって、前みたいに楽しそうにしてくれてたら、それで」
ん?なんか最初の方は突っ込みどころがありそうだけど、後にまとめた言葉ですっかりそれもチャラにされてる。
「ねぇ、愛羅ちゃん。」
「はい?」
「去年の今頃の私。そんなに楽しそうだった?」
坂下くんや先輩と再会して生活に変化が出てきたあたりだ。それに秋口からは先輩と付き合う事に決めてデートもしてたっけ。そんな事を懐かしく思いながら愛羅ちゃんを見れば、ちょっと言いづらそうにして、
「……まぁそうですね」
「そっか……」
「あの、だけどっ……――