初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
席について飲み物をオーダーすると、
「挨拶、行くなら一緒に行くよ?」
そう相良さんが気を使って言ってくれるけど、別に気付かなかったって事にしてもいいんじゃないかなんて思い始めてた。わざわざ声をかけるなんて……。
「んー。とりあえず料理も頼まないと」
先送りしてみる。そうした所で何も変わらないのだけれど。
そこで大体決めて、手を上げてスタッフを呼ぶとすぐに来てくれて、そのままオーダーする。
今日のお勧めの説明を聞いていると、スゥーっと風が起こったからその風上の方へ目線をやると、
「……大和、さん?」
「は?」
私の声にその見ていた方へ相良さんも目線をやる。
「リョク」
やっぱり大和さんだった。
さすがに三度目となれば、顔はしっかりと覚えてる。それにあれだけの綺麗な顔をした人ならなおさら。
「あれー?クルミちゃん。と、潤季も」
「も。ってなんだよ」
呆れたように言う相良さんに大和さんは全く動じない。それどころか、
「外やん、いるはずなんだけど。どこかな?」
私に向かって聞いてる。けど……、知ってる。知ってるけど。
「大和遅かったな」
いつの間にか私たちの席の近くに来ていた先輩が大和さんに声をかけた。
声、先にかけておけばよかった……。
「挨拶、行くなら一緒に行くよ?」
そう相良さんが気を使って言ってくれるけど、別に気付かなかったって事にしてもいいんじゃないかなんて思い始めてた。わざわざ声をかけるなんて……。
「んー。とりあえず料理も頼まないと」
先送りしてみる。そうした所で何も変わらないのだけれど。
そこで大体決めて、手を上げてスタッフを呼ぶとすぐに来てくれて、そのままオーダーする。
今日のお勧めの説明を聞いていると、スゥーっと風が起こったからその風上の方へ目線をやると、
「……大和、さん?」
「は?」
私の声にその見ていた方へ相良さんも目線をやる。
「リョク」
やっぱり大和さんだった。
さすがに三度目となれば、顔はしっかりと覚えてる。それにあれだけの綺麗な顔をした人ならなおさら。
「あれー?クルミちゃん。と、潤季も」
「も。ってなんだよ」
呆れたように言う相良さんに大和さんは全く動じない。それどころか、
「外やん、いるはずなんだけど。どこかな?」
私に向かって聞いてる。けど……、知ってる。知ってるけど。
「大和遅かったな」
いつの間にか私たちの席の近くに来ていた先輩が大和さんに声をかけた。
声、先にかけておけばよかった……。