初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
結局また四人。ソファー席に通された。
何度か来た事があったけどこの場所はまったく知らなかったし、個室のような感じでスタッフの人も呼ばないと来ない。そのための呼び鈴まで用意してある。
「へー、こんな部屋あったんだー。外やん知ってた?」
「知ってたけど、入ったのは初めてだよ」
「だよねー。なんかこの部屋ちょっと特別な感じ」
そっか、先輩は知ってたのか。この店にいつから来てるのかは知らないけれど、常連さんって感じだった。
「リョクが色目使ったからだろ?」
「は、色目なんて人聞きの悪い。」
そう言って大げさにショックを受けたって表情をする大和さん。
大和さんはちょっとオーバーアクションと言うか、……たぶん、そう日本人ぽくない。
そんな大和さんに相良さんはきつめ言葉で言うけど、いつも全く動じない。最初こそハラハラして見てたけど、今では当たり前のやり取り。
「まぁそのおかげでここに座れたんだし?いいんじゃないかな」
「外やん、いい事言うねぇ」
「はは。」
そうだ、先輩はこういう時に上手くその場を元通りにする人だった。でも、この二人を見てるとそんなことしなくても大丈夫だってわかる。
今までそれこそ先輩の長所と思ってた所が、実はそうでもないのかもしれないなんて思ったのは初めてのこと。
何度か来た事があったけどこの場所はまったく知らなかったし、個室のような感じでスタッフの人も呼ばないと来ない。そのための呼び鈴まで用意してある。
「へー、こんな部屋あったんだー。外やん知ってた?」
「知ってたけど、入ったのは初めてだよ」
「だよねー。なんかこの部屋ちょっと特別な感じ」
そっか、先輩は知ってたのか。この店にいつから来てるのかは知らないけれど、常連さんって感じだった。
「リョクが色目使ったからだろ?」
「は、色目なんて人聞きの悪い。」
そう言って大げさにショックを受けたって表情をする大和さん。
大和さんはちょっとオーバーアクションと言うか、……たぶん、そう日本人ぽくない。
そんな大和さんに相良さんはきつめ言葉で言うけど、いつも全く動じない。最初こそハラハラして見てたけど、今では当たり前のやり取り。
「まぁそのおかげでここに座れたんだし?いいんじゃないかな」
「外やん、いい事言うねぇ」
「はは。」
そうだ、先輩はこういう時に上手くその場を元通りにする人だった。でも、この二人を見てるとそんなことしなくても大丈夫だってわかる。
今までそれこそ先輩の長所と思ってた所が、実はそうでもないのかもしれないなんて思ったのは初めてのこと。