初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
マンションの前まで送ってくれた相良さんは「戸締りちゃんとしろよ」なんて、まるで兄が妹に言うように言って帰って行った。その後ろ姿を見送ってから家に入る。
そういえば相良さんの家、最初にここから近いって話をしたけどあの頃はこんなに親しくなるなんて思ってもみなかったから適当に聞き流したような。たしかちょっと先のブロックのはずだけど。……どのへんなんだろう?
「今度聞いてみよ……」
声に出して言ってはじめて気付く。
今度っていつ?
今まで具体的にいつぐらいだなんて約束したことはない。
成り行き上、今日は会う事になったけど。
あれ?なんで次に会う約束をする理由考えてるんだろ、私。
本当に今日の私はすごく変だ。
とりあえずお風呂にでも入ってさっぱりしようと思って不意に見た視線の先に映ったのは……先輩からもらったネックレスの入っている小箱。
別れた時には返す事は出来なかった。
それからずっと同じ場所に置いたままだった。
久しぶりにその小箱を開けて手に取った。
これをもらった時すごく嬉しかった。と同時にこれに合う人になろうと決意もしたけど、すでにその時点で先輩との考えのズレが生じてたのかもしれない。
その頃に言えてればもしかして、
いや、もしかの話しなんて考えても仕方がない。
もうすべて終わってしまった事だから。
そういえば相良さんの家、最初にここから近いって話をしたけどあの頃はこんなに親しくなるなんて思ってもみなかったから適当に聞き流したような。たしかちょっと先のブロックのはずだけど。……どのへんなんだろう?
「今度聞いてみよ……」
声に出して言ってはじめて気付く。
今度っていつ?
今まで具体的にいつぐらいだなんて約束したことはない。
成り行き上、今日は会う事になったけど。
あれ?なんで次に会う約束をする理由考えてるんだろ、私。
本当に今日の私はすごく変だ。
とりあえずお風呂にでも入ってさっぱりしようと思って不意に見た視線の先に映ったのは……先輩からもらったネックレスの入っている小箱。
別れた時には返す事は出来なかった。
それからずっと同じ場所に置いたままだった。
久しぶりにその小箱を開けて手に取った。
これをもらった時すごく嬉しかった。と同時にこれに合う人になろうと決意もしたけど、すでにその時点で先輩との考えのズレが生じてたのかもしれない。
その頃に言えてればもしかして、
いや、もしかの話しなんて考えても仕方がない。
もうすべて終わってしまった事だから。