初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
きっと私がそこにいたら話しづらいだろう、そっと席を立ちゼスチャーで追加オーダーしてくる事を伝えた。
喧嘩でもしちゃったかな。早く仲直りしてくれるといいのだけれど。そう思いつつ追加のケーキを持って席に戻った。
「わぁおいしそう」
もうすでに電話は終えていて、私の持つケーキをキラキラした目で見つめて言う。
「そう思って、フォーク二本貰って来た。一緒に食べよ」
「ありがとうございますー。あの……」
「仲直りできた?」
「仲直りもなにも、巧くんがわからずやなだけですから」
「ふふ、でもね。喧嘩できるほど相手に正直に向き合ってるってことだからいい事だと思うよ?」
「……なんかクルミ先輩の言葉に重みがあるんですけど」
「そりゃね?身をもって体験したし?」
こうやって笑って言えるぐらいにはなっている。本人がいなければ。
だけどやっぱり後悔してる自分もいるから。
「クルミ先輩?これ食べたら私、」
「うん、大丈夫。何なら食べておくよ?私が」
「えー食べてから行きますって」
やっといつもの愛羅ちゃんに戻った。彼女は行動力があるからこのままきっと巧さんに会いに行くだろう。
「はいはい。」
美味しそうにケーキをほおばる愛羅ちゃんを見ながら、見習うべきはきっとこういう姿勢なのだと思った。
喧嘩でもしちゃったかな。早く仲直りしてくれるといいのだけれど。そう思いつつ追加のケーキを持って席に戻った。
「わぁおいしそう」
もうすでに電話は終えていて、私の持つケーキをキラキラした目で見つめて言う。
「そう思って、フォーク二本貰って来た。一緒に食べよ」
「ありがとうございますー。あの……」
「仲直りできた?」
「仲直りもなにも、巧くんがわからずやなだけですから」
「ふふ、でもね。喧嘩できるほど相手に正直に向き合ってるってことだからいい事だと思うよ?」
「……なんかクルミ先輩の言葉に重みがあるんですけど」
「そりゃね?身をもって体験したし?」
こうやって笑って言えるぐらいにはなっている。本人がいなければ。
だけどやっぱり後悔してる自分もいるから。
「クルミ先輩?これ食べたら私、」
「うん、大丈夫。何なら食べておくよ?私が」
「えー食べてから行きますって」
やっといつもの愛羅ちゃんに戻った。彼女は行動力があるからこのままきっと巧さんに会いに行くだろう。
「はいはい。」
美味しそうにケーキをほおばる愛羅ちゃんを見ながら、見習うべきはきっとこういう姿勢なのだと思った。