初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
地元の結婚式場で、ごくごく普通の披露宴だけど、ノリちゃんの輝くような笑顔を見ていたら場所とかそんな事はどうでもいいんだって思えた。
その隣にはいつもに増してデレデレ顔の木村。その顔を見てたら言わずにはいられない。
「木村。顔、崩れてる」
「おまっ、なんて事言うんだよ。先におめでとーだろう?」
「あはは、二人ともおめでとう」
「クルミ、ありがとう」
「じゃ、またあとでね」
「うん」
出口で招待客にお見送りをする二人に挨拶をして会場を出ようとしていると「胡桃澤さん」と声をかけてきたのは坂下くん。
久しぶりに会う彼は、前よりも柔らかい印象に映った。そして呼び方は中学時代の時に戻っていた。
だけど、それが嫌ではなくてなんだかほっとした。その方がしっくりくる。
「坂下くん、久しぶり」
「胡桃沢さんは二次会行くんだよね?」
「うん、そうだけど」
「俺は行けないからさ。よかったらお茶でもどうかな?」
あぁそうだ。私たちとは距離をおくって言ってた。だけど今日だけは来てくれた事を嬉しく思う。
二次会は夕方から東京で行われる。一時間ぐらいなら十分余裕がある。
「うん」
「ここ、ラウンジあったよね?そこにしようか」
こんなやり取りにもときめくような事はもうない。それはたぶん坂下くんの醸し出す雰囲気のせい。
その隣にはいつもに増してデレデレ顔の木村。その顔を見てたら言わずにはいられない。
「木村。顔、崩れてる」
「おまっ、なんて事言うんだよ。先におめでとーだろう?」
「あはは、二人ともおめでとう」
「クルミ、ありがとう」
「じゃ、またあとでね」
「うん」
出口で招待客にお見送りをする二人に挨拶をして会場を出ようとしていると「胡桃澤さん」と声をかけてきたのは坂下くん。
久しぶりに会う彼は、前よりも柔らかい印象に映った。そして呼び方は中学時代の時に戻っていた。
だけど、それが嫌ではなくてなんだかほっとした。その方がしっくりくる。
「坂下くん、久しぶり」
「胡桃沢さんは二次会行くんだよね?」
「うん、そうだけど」
「俺は行けないからさ。よかったらお茶でもどうかな?」
あぁそうだ。私たちとは距離をおくって言ってた。だけど今日だけは来てくれた事を嬉しく思う。
二次会は夕方から東京で行われる。一時間ぐらいなら十分余裕がある。
「うん」
「ここ、ラウンジあったよね?そこにしようか」
こんなやり取りにもときめくような事はもうない。それはたぶん坂下くんの醸し出す雰囲気のせい。