初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
ハッとして先輩の方を見るといつの間にか近くに寄ってきていた。周りが賑やかとはいえその距離の近さに反応してしまう。
「あの――」
「クルミ。この後、いいかな?」
耳元で言うその言葉にも態度にも驚いて
「この、あと……?」
二次会は始まったばかりだ。なのに、そんなこと。
だけど先輩は、真剣な眼差しで見ているだけ。
「話がしたいんだ」
何で今?あの時あれほど話をしたくて聞いて欲しくていたのにそれは叶わなかった。
「でも……」
「じゃ、あとで」
先輩はそう言って部長たちの居る方へ歩いて行った。
その後ろ姿を見ていた私に相良さんが近寄ってきて。
「クルミちゃん?」
「え、あ、はい」
「そんなに慌てなくても」
クスクスと笑ってるけど、こっちはそれどころじゃない。それを悟ったのか相良さんが急に真剣な顔で、
「……大丈夫、なのか?」
部外者と先輩に言われて少し離れていたけど、気にしてくれてた?
だけどその優しさにもうまく答えられない。
「あー、うーん、どうかな」
眉間にしわを寄せて、「それ、どう言う意味?」と。
「……先輩とこの後、会う約束をしたみたい。」
「は?!」
きちんと話すつもりはあった。だけど、それが今日って言うのも……どうなのか。
「あの――」
「クルミ。この後、いいかな?」
耳元で言うその言葉にも態度にも驚いて
「この、あと……?」
二次会は始まったばかりだ。なのに、そんなこと。
だけど先輩は、真剣な眼差しで見ているだけ。
「話がしたいんだ」
何で今?あの時あれほど話をしたくて聞いて欲しくていたのにそれは叶わなかった。
「でも……」
「じゃ、あとで」
先輩はそう言って部長たちの居る方へ歩いて行った。
その後ろ姿を見ていた私に相良さんが近寄ってきて。
「クルミちゃん?」
「え、あ、はい」
「そんなに慌てなくても」
クスクスと笑ってるけど、こっちはそれどころじゃない。それを悟ったのか相良さんが急に真剣な顔で、
「……大丈夫、なのか?」
部外者と先輩に言われて少し離れていたけど、気にしてくれてた?
だけどその優しさにもうまく答えられない。
「あー、うーん、どうかな」
眉間にしわを寄せて、「それ、どう言う意味?」と。
「……先輩とこの後、会う約束をしたみたい。」
「は?!」
きちんと話すつもりはあった。だけど、それが今日って言うのも……どうなのか。