初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
メニューを見ながらオーダーする相良さん。それを見ながらさっき言われた言葉を思い出す。
《クルミちゃんにはあういうタイプがいい》
《俺もそのうちの一人だけどな》
今だって何がいいか聞かれたけど、二人とも同じように「おまかせ」と口にしてた。
こういう所、やっぱり私と先輩は似てるんだと思う。
付き合ってた時は気づかなかったことも今なら色々見えてくる。
お互いに遠慮しすぎて。
だからこのぐらいの方が……って、私何考えてるんだろ。
相良さんは別にそんなつもりで言ったわけじゃないのに。そんなことを考えて、無駄に鼓動が激しくなる。それを落ち着かせるように下を向き小さく深呼吸した。
「じゃ、それで。よろしく」
その声にふと我にかえる。
今日は先輩に話があるって言われて来てるのに。
店員さんが行ってしまうと、すぐに相良さんが飲み物を口にする。
そこでやっと先輩が私に向けて話しだす。
「披露宴どうだった?」
その話なら本人に聞いたらよかったんじゃないかそう思いながらもスマホで撮った画像を見せた。
「こうして見ると小山田も綺麗だね」
「……すごく、綺麗でしたよ」
何気なく言ったつもりだった。けど、その瞬間先輩の顔が曇る。
「クルミさ、」
何故先輩の機嫌が悪くなったのか、気にする事を言ったのかわからない。
結局半年付き合っていても先輩の事全く分からないんだから、別れたのも必然か
《クルミちゃんにはあういうタイプがいい》
《俺もそのうちの一人だけどな》
今だって何がいいか聞かれたけど、二人とも同じように「おまかせ」と口にしてた。
こういう所、やっぱり私と先輩は似てるんだと思う。
付き合ってた時は気づかなかったことも今なら色々見えてくる。
お互いに遠慮しすぎて。
だからこのぐらいの方が……って、私何考えてるんだろ。
相良さんは別にそんなつもりで言ったわけじゃないのに。そんなことを考えて、無駄に鼓動が激しくなる。それを落ち着かせるように下を向き小さく深呼吸した。
「じゃ、それで。よろしく」
その声にふと我にかえる。
今日は先輩に話があるって言われて来てるのに。
店員さんが行ってしまうと、すぐに相良さんが飲み物を口にする。
そこでやっと先輩が私に向けて話しだす。
「披露宴どうだった?」
その話なら本人に聞いたらよかったんじゃないかそう思いながらもスマホで撮った画像を見せた。
「こうして見ると小山田も綺麗だね」
「……すごく、綺麗でしたよ」
何気なく言ったつもりだった。けど、その瞬間先輩の顔が曇る。
「クルミさ、」
何故先輩の機嫌が悪くなったのか、気にする事を言ったのかわからない。
結局半年付き合っていても先輩の事全く分からないんだから、別れたのも必然か