初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
コトリと置かれたのはワインで。
「あれ?ちょっと小さい?」
「あぁこれ、貴腐ワインなんだよ。きっとクルミちゃんも好きな味だと思う」
「きふワイン?」
頭の中でその言葉を上手く変換できなくてそのままの音を繰り返す。それを聞いた相良さんはクスリと笑ってからそれがどんなものか教えてくれた。
「とりあえず、乾杯な?」
「乾杯♪」
今日一日で何回乾杯したかな?披露宴と二次会とそれとさっき……
「おいし」
「だろ?」
またクシャリと笑顔を見せると「やっぱり好きな味だったか」と付け加えた。
こっくりとした深い味わいで甘さがあって濃厚なジュースを飲んでいるみたい。
「相良さんって、ほんと色んなお酒に詳しいね」
「まぁこれはうちの母親が送りつけてきただけどな?ケースで」
「へ?」
「うまいもんが好きでね。気にいるとこうやって定期的に色々送ってくるんだよ」
素敵なお母様との関係も少しも恥ずかしがることなく教えてくれた相良さんが愛情深く育てられたのがわかった気がして、少し嬉しくなる。
「素敵。お母様、良い趣味していらっしゃるのね?」
「いい趣味なんだか、道楽なんだか」
相良さんは苦笑いを浮かべるけどちょっと楽しそう。
「ふふふ、でもそのおかげで私もこうして美味しいお酒いただけるんだから」
「まぁ、あれだ。こういうのは一人で飲んでもな。」
照れてるのかそう言ってからグラスに口をつけた。そんな相良さんを見て私もまた一口飲んだ。
飲みたい気分というか、こんな時間が欲しかったのかもしれない。
「あれ?ちょっと小さい?」
「あぁこれ、貴腐ワインなんだよ。きっとクルミちゃんも好きな味だと思う」
「きふワイン?」
頭の中でその言葉を上手く変換できなくてそのままの音を繰り返す。それを聞いた相良さんはクスリと笑ってからそれがどんなものか教えてくれた。
「とりあえず、乾杯な?」
「乾杯♪」
今日一日で何回乾杯したかな?披露宴と二次会とそれとさっき……
「おいし」
「だろ?」
またクシャリと笑顔を見せると「やっぱり好きな味だったか」と付け加えた。
こっくりとした深い味わいで甘さがあって濃厚なジュースを飲んでいるみたい。
「相良さんって、ほんと色んなお酒に詳しいね」
「まぁこれはうちの母親が送りつけてきただけどな?ケースで」
「へ?」
「うまいもんが好きでね。気にいるとこうやって定期的に色々送ってくるんだよ」
素敵なお母様との関係も少しも恥ずかしがることなく教えてくれた相良さんが愛情深く育てられたのがわかった気がして、少し嬉しくなる。
「素敵。お母様、良い趣味していらっしゃるのね?」
「いい趣味なんだか、道楽なんだか」
相良さんは苦笑いを浮かべるけどちょっと楽しそう。
「ふふふ、でもそのおかげで私もこうして美味しいお酒いただけるんだから」
「まぁ、あれだ。こういうのは一人で飲んでもな。」
照れてるのかそう言ってからグラスに口をつけた。そんな相良さんを見て私もまた一口飲んだ。
飲みたい気分というか、こんな時間が欲しかったのかもしれない。