初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
相良さんが注いでくれたワインを飲みながら、ノリちゃんとの昔のエピソードを話しているうちにすっかり真夜中になってしまった。家は近いし何時でも帰れるんだけど、この楽しい時間が終わってしまうのが惜しくて、グラスに残ってるワインを少しずつ口にする。
「どうした?」
ほら、相良さんはこんな小さな私の変化も見逃さない。
「ううん。もうワイン終わっちゃうなぁって」
すると困ったように眉を下げ、
「そんぐらいにしといた方がいいよ、今日は疲れてるだろ?」
そうなんだけど、明日は祝日で休みだし。って、言い訳ばかりが浮かぶ。
酔ってるのかな?私。このままここにいたいなんて思ってる。
一番の友達が結婚して寂しいからってここで相良さんに甘えるのは違うってわかってるのに。
それなのに、出た言葉は「あと一杯だけ」どこぞの親父が使いそうなセリフにやっぱり相良さんは苦笑い。
迷惑だってわかってる。だけど、あと少しだけ。
そんなとき、静かな部屋にわずかにスマホのバイブ音が聞こえた。
相良さんの家に来るときに慌てて掴んだバッグの中。そこから聞こえてきている。
「クルミちゃん?電話、じゃない?」
時刻はもう12時を過ぎてる。こんな時間に電話してくる人って?
「どうした?」
ほら、相良さんはこんな小さな私の変化も見逃さない。
「ううん。もうワイン終わっちゃうなぁって」
すると困ったように眉を下げ、
「そんぐらいにしといた方がいいよ、今日は疲れてるだろ?」
そうなんだけど、明日は祝日で休みだし。って、言い訳ばかりが浮かぶ。
酔ってるのかな?私。このままここにいたいなんて思ってる。
一番の友達が結婚して寂しいからってここで相良さんに甘えるのは違うってわかってるのに。
それなのに、出た言葉は「あと一杯だけ」どこぞの親父が使いそうなセリフにやっぱり相良さんは苦笑い。
迷惑だってわかってる。だけど、あと少しだけ。
そんなとき、静かな部屋にわずかにスマホのバイブ音が聞こえた。
相良さんの家に来るときに慌てて掴んだバッグの中。そこから聞こえてきている。
「クルミちゃん?電話、じゃない?」
時刻はもう12時を過ぎてる。こんな時間に電話してくる人って?