初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
パタン―――。
家の前まで送ってくれた相良さんにお礼を言って部屋に入った。
「明日起きたらメールして」と言ってくれたけど。明日じゃなくて今、この瞬間のモヤっとした気持ちはそのまま。
ノリちゃんが結婚しちゃったことも。
先輩にきちんと別れを告げたことも。
一言では言い表せない気持ちがまじりあってる。
親友の結婚に手放しで喜べる年齢でもない。羨ましい、寂しい、そんな気持ちがグルグルと回る。
先輩との決着も複雑だ。未熟な私も原因の一つだったから、その反省も含めて。考え出すと止まらなくなりそうだ。
「今日はゆっくり寝て」
頭のなかで相良さんの声が優しく再生される。
今すぐ考えなければいけないことなんてないはずだから。今日は相良さんの言う通り、寝てしまえばいいのかな。
お風呂から上がると、やっぱり体は疲れていたようで、急に睡魔が襲ってきた。
ウトウトしながら見たのは、花嫁衣装を着た私。
その隣には、背の高い笑顔の似合う人。逆光で顔はよく見えない。けれど幸せに包まれた気持ちのまま深い眠りについた。
家の前まで送ってくれた相良さんにお礼を言って部屋に入った。
「明日起きたらメールして」と言ってくれたけど。明日じゃなくて今、この瞬間のモヤっとした気持ちはそのまま。
ノリちゃんが結婚しちゃったことも。
先輩にきちんと別れを告げたことも。
一言では言い表せない気持ちがまじりあってる。
親友の結婚に手放しで喜べる年齢でもない。羨ましい、寂しい、そんな気持ちがグルグルと回る。
先輩との決着も複雑だ。未熟な私も原因の一つだったから、その反省も含めて。考え出すと止まらなくなりそうだ。
「今日はゆっくり寝て」
頭のなかで相良さんの声が優しく再生される。
今すぐ考えなければいけないことなんてないはずだから。今日は相良さんの言う通り、寝てしまえばいいのかな。
お風呂から上がると、やっぱり体は疲れていたようで、急に睡魔が襲ってきた。
ウトウトしながら見たのは、花嫁衣装を着た私。
その隣には、背の高い笑顔の似合う人。逆光で顔はよく見えない。けれど幸せに包まれた気持ちのまま深い眠りについた。