初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
あの後三人で飲みに行った事はわかってたと思う。
でもまさか、その後連絡を取っている相手が好きだった坂下くんではなく先輩とは思わなかったらしい。
「……でも、考えてみたらそうだよね」
言われる事はわかってる。外山先輩は独身だし、坂下くんは既婚者だ。
わかってるけど、ノリちゃんから強く言って欲しいのかもしれない。
「なに?」
「坂下、結婚してるじゃん」
そう、だからダメ。
「うん。」
「絶対ダメ。クルミには悲しい思いして欲しくない」
ノリちゃんにそう言って欲しかったんだけど。急に声を大きくして強い調子で言うその様子に驚く。
「ノリ、ちゃん?」
「あ、ごめん。クルミにはそういうの。やめて欲しいって思って」
私と目を合わせないまま言ったノリちゃんの中には私が踏み込んでいはいけない何かがある気がした。
「うん。わかってる」
ノリちゃんを安心させたくて頷いた。
頭ではわかってる。坂下くんが近付いちゃいけない存在だという事も。
日常に変化をくれているのは先輩なのに、何も連絡のない坂下くんの事ばかり考えて過ごしてる。
そんな自分が一番理解できない。
頭と心は一致しない。
心が求めてる時はどうしたらいいんだろう
でもまさか、その後連絡を取っている相手が好きだった坂下くんではなく先輩とは思わなかったらしい。
「……でも、考えてみたらそうだよね」
言われる事はわかってる。外山先輩は独身だし、坂下くんは既婚者だ。
わかってるけど、ノリちゃんから強く言って欲しいのかもしれない。
「なに?」
「坂下、結婚してるじゃん」
そう、だからダメ。
「うん。」
「絶対ダメ。クルミには悲しい思いして欲しくない」
ノリちゃんにそう言って欲しかったんだけど。急に声を大きくして強い調子で言うその様子に驚く。
「ノリ、ちゃん?」
「あ、ごめん。クルミにはそういうの。やめて欲しいって思って」
私と目を合わせないまま言ったノリちゃんの中には私が踏み込んでいはいけない何かがある気がした。
「うん。わかってる」
ノリちゃんを安心させたくて頷いた。
頭ではわかってる。坂下くんが近付いちゃいけない存在だという事も。
日常に変化をくれているのは先輩なのに、何も連絡のない坂下くんの事ばかり考えて過ごしてる。
そんな自分が一番理解できない。
頭と心は一致しない。
心が求めてる時はどうしたらいいんだろう