初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
まずはお腹を満たしてからと、おでんを食べ始めたけどすごくおいしくて。
「うわっ、すっごい味がしみてる」
「ヤバいな、まじでこれ通いそう」
その味に大満足で肝心の事を忘れてた。
「あ、そうだノリちゃん」
「ん?」
「相良さんたちと行ったイタリアンのお店覚えてる?」
「あぁ、はじめてクルミちゃん紹介された所だろ?」
良かった覚えてた。その事に嬉しくなって続けて言う。
「そう、ノリちゃんがそこがいいって」
「……あー、あそこねぇ」
珍しく顔を曇らせる相良さんに慌てて、
「あ、あの。無理ならいいの。ただ行ってみたいって言って、知り合いっぽかったからどうかなってちょっと思っただけだから」
「知り合いってか、顔見知りっていうか……」
相良さんが珍しく言葉を濁す。
「いや、ほんとに。大丈夫、無理しな―」
「明日、聞いてみるよ」
今度はそういってからニッコリ笑う。それっきりそのお店の話はしなくて、相良さんとオーナーがどんな知り合いなのかわからなかった。でもとりあえずお願いは出来たから今日の所はいいとしよう。
それから一時間ぐらいしっかりとお腹を満たしてお店を出た。
二人で歩く夜道。
隣にいるけど友達ならではのその距離は、せっかく日本酒で心地よくなった心を冷ましていく。
納得したはずなのにな、二人で会うとやっぱり……。
そっと見上げると、私が酔ったと勘違いして優しい言葉をかけてくれる。
……友達って、カテゴリから外れてしまいたい。
「うわっ、すっごい味がしみてる」
「ヤバいな、まじでこれ通いそう」
その味に大満足で肝心の事を忘れてた。
「あ、そうだノリちゃん」
「ん?」
「相良さんたちと行ったイタリアンのお店覚えてる?」
「あぁ、はじめてクルミちゃん紹介された所だろ?」
良かった覚えてた。その事に嬉しくなって続けて言う。
「そう、ノリちゃんがそこがいいって」
「……あー、あそこねぇ」
珍しく顔を曇らせる相良さんに慌てて、
「あ、あの。無理ならいいの。ただ行ってみたいって言って、知り合いっぽかったからどうかなってちょっと思っただけだから」
「知り合いってか、顔見知りっていうか……」
相良さんが珍しく言葉を濁す。
「いや、ほんとに。大丈夫、無理しな―」
「明日、聞いてみるよ」
今度はそういってからニッコリ笑う。それっきりそのお店の話はしなくて、相良さんとオーナーがどんな知り合いなのかわからなかった。でもとりあえずお願いは出来たから今日の所はいいとしよう。
それから一時間ぐらいしっかりとお腹を満たしてお店を出た。
二人で歩く夜道。
隣にいるけど友達ならではのその距離は、せっかく日本酒で心地よくなった心を冷ましていく。
納得したはずなのにな、二人で会うとやっぱり……。
そっと見上げると、私が酔ったと勘違いして優しい言葉をかけてくれる。
……友達って、カテゴリから外れてしまいたい。