初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
電車の窓に映る相良さんをこっそりと盗み見る。暗い外を見ているだけで、私の視線に気付かない。
いつもなら話題は尽きないのにお店を出てから相良さんから話題がふられる事はない。
お店では楽しそうに話してた。イトコだという桃華ちゃんを見る目はとても優しくて、堂地さんと二人で守っているようなそんな姿に映った。だけど今は……何を考えてるんだろう?
電車に乗る時に解かれた手。
手を繋がれた時点で私の意識はしっかりした。多少酒量は多かったかもしれないけど気をつければ足元ももうふらつかない。
駅まではゆっくり歩いても10分ちょっとだったと思う。だけど今思えばあっという間だった。
乗り換えのアナウンスとともに相良さんが振り向いた。だから大丈夫だって頷いて見せた。
ホームに降りてすぐに来た電車に乗る。さっきと同じように相良さんは窓の外を見ている。だけど二駅なんてあっという間ですぐに駅に着いた。
先に降りた相良さんの後ろから着いて行く。
改札までは長いエスカレーターがあって、そこの手前で止まった相良さんは私を一段先に乗せてから自分はすぐ後ろに乗った。
人の流れに逆らうことなくしたからそのまま乗ったけど、何で後ろ?そう思って振り返ったら、
ドクン―――。
一段分の高さの違いで目線が相良さんより少しだけ上に。いつもと違う角度から見る相良さんに鼓動が跳ねた。
いつもなら話題は尽きないのにお店を出てから相良さんから話題がふられる事はない。
お店では楽しそうに話してた。イトコだという桃華ちゃんを見る目はとても優しくて、堂地さんと二人で守っているようなそんな姿に映った。だけど今は……何を考えてるんだろう?
電車に乗る時に解かれた手。
手を繋がれた時点で私の意識はしっかりした。多少酒量は多かったかもしれないけど気をつければ足元ももうふらつかない。
駅まではゆっくり歩いても10分ちょっとだったと思う。だけど今思えばあっという間だった。
乗り換えのアナウンスとともに相良さんが振り向いた。だから大丈夫だって頷いて見せた。
ホームに降りてすぐに来た電車に乗る。さっきと同じように相良さんは窓の外を見ている。だけど二駅なんてあっという間ですぐに駅に着いた。
先に降りた相良さんの後ろから着いて行く。
改札までは長いエスカレーターがあって、そこの手前で止まった相良さんは私を一段先に乗せてから自分はすぐ後ろに乗った。
人の流れに逆らうことなくしたからそのまま乗ったけど、何で後ろ?そう思って振り返ったら、
ドクン―――。
一段分の高さの違いで目線が相良さんより少しだけ上に。いつもと違う角度から見る相良さんに鼓動が跳ねた。