初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
見上げると、やっぱり困った顔。
今日は相良さんを困らせるような事ばかり。
「あーその、なんつぅか……」
相良さんは一度下を向いてから立ち止まる。そして、
「ちょっとだけ、付き合ってもらっていいかな?」
「え?」
「あー、お酒な」
「あ、うん」
酔いは醒めた。それに、もう少し相良さんと一緒に居たい。
頷くと、ホッとした顔で「じゃ、行こ」と言って又歩き出した。
駅を背にそのまま歩く相良さん。
飲む場所と言えば、いつものイタリアンかおでんやぐらいで。イタリアンは駅の反対側。おでんやはさっき通り過ぎた。他にお店あったっけ?隣にいるその横顔を見るけど、ただ前を向いたままに歩いてる。コンビニ……に寄る気配もない。心なしか歩くスピードも上がったような?
私の住むマンションの前を通り過ぎ。
相良さんの家の近くにお店があるのかもしれないなんて思ってみたり。だけど相良さんは無言で歩くだけ。
「あ、クルミちゃんワインでいいよね?」
相良さんがぴたりと止まって、久しぶりに口を開いたかと思えばそんな事。
「あ、うん……?」
ホッとして頷くと「気付けばコンビニ過ぎてて焦った」だなんて良くわからない。
今日は相良さんを困らせるような事ばかり。
「あーその、なんつぅか……」
相良さんは一度下を向いてから立ち止まる。そして、
「ちょっとだけ、付き合ってもらっていいかな?」
「え?」
「あー、お酒な」
「あ、うん」
酔いは醒めた。それに、もう少し相良さんと一緒に居たい。
頷くと、ホッとした顔で「じゃ、行こ」と言って又歩き出した。
駅を背にそのまま歩く相良さん。
飲む場所と言えば、いつものイタリアンかおでんやぐらいで。イタリアンは駅の反対側。おでんやはさっき通り過ぎた。他にお店あったっけ?隣にいるその横顔を見るけど、ただ前を向いたままに歩いてる。コンビニ……に寄る気配もない。心なしか歩くスピードも上がったような?
私の住むマンションの前を通り過ぎ。
相良さんの家の近くにお店があるのかもしれないなんて思ってみたり。だけど相良さんは無言で歩くだけ。
「あ、クルミちゃんワインでいいよね?」
相良さんがぴたりと止まって、久しぶりに口を開いたかと思えばそんな事。
「あ、うん……?」
ホッとして頷くと「気付けばコンビニ過ぎてて焦った」だなんて良くわからない。