初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
終業時間まではあっという間だった。
愛羅ちゃんとの約束があったから、いつも以上に頑張ったっていうのもある。12月とはいえ、さすがに月曜から残業なんて事にはならない。
愛羅ちゃんリクエストのそのタイ料理店は屋台をイメージしたカジュアルなお店だった。値段もかなりリーズナブルで、本当にここで良かったのだろうかなんて疑問に思っていると、
「あ、巧くんと相良さんもあとから来ますから」
「へ?」
何それ聞いてない。ていうか、ほんとこの手に何度引っかかったことか。
「だって~、せっかくなんですからそういう話は四人で、でしょ?」
愛羅ちゃんは私にそう言ってからお店のスタッフに向き直ると「あとから二人来るんで四人席でお願いしたいんですけど」と。そのまま席に案内されると、ほんと屋台みたいに丸椅子。真ん中空いてて赤や緑のビニールの張ってあるアレ。
スタッフが行ってしまうと愛羅ちゃんは小声で
「長居するお店じゃないみたいですね」
「ふふ、でもメニューはすごくおいしそうよ?」
「そうなんです!まずはおいしくないと意味ないですからね」
二人が来るまではまだ少し時間がありそう。
「ガッツリしたのは二人が来てからで。サラダとかつまめるものオーダーしておきましょうか」
「そうだね」
二人が来るまでは一時間ぐらいはあるだろう。
今までとは違う気持ちで相良さんを待ってる。ドキドキワクワクじゃなくて温かい気持ちで。
愛羅ちゃんとの約束があったから、いつも以上に頑張ったっていうのもある。12月とはいえ、さすがに月曜から残業なんて事にはならない。
愛羅ちゃんリクエストのそのタイ料理店は屋台をイメージしたカジュアルなお店だった。値段もかなりリーズナブルで、本当にここで良かったのだろうかなんて疑問に思っていると、
「あ、巧くんと相良さんもあとから来ますから」
「へ?」
何それ聞いてない。ていうか、ほんとこの手に何度引っかかったことか。
「だって~、せっかくなんですからそういう話は四人で、でしょ?」
愛羅ちゃんは私にそう言ってからお店のスタッフに向き直ると「あとから二人来るんで四人席でお願いしたいんですけど」と。そのまま席に案内されると、ほんと屋台みたいに丸椅子。真ん中空いてて赤や緑のビニールの張ってあるアレ。
スタッフが行ってしまうと愛羅ちゃんは小声で
「長居するお店じゃないみたいですね」
「ふふ、でもメニューはすごくおいしそうよ?」
「そうなんです!まずはおいしくないと意味ないですからね」
二人が来るまではまだ少し時間がありそう。
「ガッツリしたのは二人が来てからで。サラダとかつまめるものオーダーしておきましょうか」
「そうだね」
二人が来るまでは一時間ぐらいはあるだろう。
今までとは違う気持ちで相良さんを待ってる。ドキドキワクワクじゃなくて温かい気持ちで。