初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
今年も初めてのクリスマス
お互いに忙しく過ごしているうちにあっという間にクリスマス目前。
相良さんとは専ら夜の電話だけ。付き合い始めだけどこんな時期だから仕方がないけど……。
家が近所だというのもあって週に一度ぐらいは会ってた。だけど付き合い始めてもそのペースが変わる事がなく、やっぱりちょっとそれには不満。
仕事が忙しいのはわかってる。だけど、少しでもいいから会いたい。
遅い時間に帰ってきてるのはわかってたけれど、うちの前の道を通って帰るのだから少しでも顔を見るぐらい……なんて思ってしまう。
自分の気持ちを偽らないのと相手の状況を考えないというのは違うものだとわかってる。みんなこの辺のバランスをうまくやってきてるのかと思うとやっぱり私はまだまだなんだと思う。
『クルミちゃん?』
「あ、えと?」
『ごめん。遅い時間なのに、もう眠いよな?』
違う、そんなんじゃない。少しでもいいから会いたいって考えてただけ。だけど疲れてる相良さんにそれを言うのはワガママだろうという事はわかってた。
「ううん、眠くないんだけど」
『だけど?』
こういう言い方をした時、相良さんは必ず私の意見を聞いてくれる。わかってるから余計に聞いて欲しくてそんな言い方をする自分がいる。
「……声聴くとやっぱり会いたくなるなぁって」
あ、無言。やっぱり困らせちゃった、よね?
相良さんとは専ら夜の電話だけ。付き合い始めだけどこんな時期だから仕方がないけど……。
家が近所だというのもあって週に一度ぐらいは会ってた。だけど付き合い始めてもそのペースが変わる事がなく、やっぱりちょっとそれには不満。
仕事が忙しいのはわかってる。だけど、少しでもいいから会いたい。
遅い時間に帰ってきてるのはわかってたけれど、うちの前の道を通って帰るのだから少しでも顔を見るぐらい……なんて思ってしまう。
自分の気持ちを偽らないのと相手の状況を考えないというのは違うものだとわかってる。みんなこの辺のバランスをうまくやってきてるのかと思うとやっぱり私はまだまだなんだと思う。
『クルミちゃん?』
「あ、えと?」
『ごめん。遅い時間なのに、もう眠いよな?』
違う、そんなんじゃない。少しでもいいから会いたいって考えてただけ。だけど疲れてる相良さんにそれを言うのはワガママだろうという事はわかってた。
「ううん、眠くないんだけど」
『だけど?』
こういう言い方をした時、相良さんは必ず私の意見を聞いてくれる。わかってるから余計に聞いて欲しくてそんな言い方をする自分がいる。
「……声聴くとやっぱり会いたくなるなぁって」
あ、無言。やっぱり困らせちゃった、よね?