初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
私よりも先に上がった愛羅ちゃんを待たせているコーヒーショップへと急ぐ。
こちらを見ている彼女に外から手を振ると、すぐに立ち上がって外に出るジェスチャーをした。
仕事あとの買い物には時間制限がある。去年ノリちゃんと二人、短時間の中で選んだ事を思い出す。
「おつかれさまです、クルミ先輩」
「ごめんね、待たせて」
「いえ、じゃ。早く行きましょうか」
あー、と。目的地はどこだろう?
「行く先は有楽町です」
きっと顔に出ていたんだろう、付け加えるように行き先を告げた愛羅ちゃん。
銀座ならブランドショップに百貨店、案外プレゼント探しに向いている場所だと思い当る。
まずは移動だ。移動時間も考えるとショップが閉まるまでは約一時間。電車の中で愛羅ちゃんに作戦を聞いておかないと。
退勤時間の電車の中。当然混雑している中で大した作戦会議が出来るはずもなく。
「大丈夫、任せておいてください!」
と自信たっぷりに一言言ったきり、スマホの画面にくぎ付けになる愛羅ちゃん。どうやら巧さんとやり取りしてるらしい。もしかしたら情報を集めてくれるかもしれないと、そのまま窓から暗くなった外を眺めた。
こちらを見ている彼女に外から手を振ると、すぐに立ち上がって外に出るジェスチャーをした。
仕事あとの買い物には時間制限がある。去年ノリちゃんと二人、短時間の中で選んだ事を思い出す。
「おつかれさまです、クルミ先輩」
「ごめんね、待たせて」
「いえ、じゃ。早く行きましょうか」
あー、と。目的地はどこだろう?
「行く先は有楽町です」
きっと顔に出ていたんだろう、付け加えるように行き先を告げた愛羅ちゃん。
銀座ならブランドショップに百貨店、案外プレゼント探しに向いている場所だと思い当る。
まずは移動だ。移動時間も考えるとショップが閉まるまでは約一時間。電車の中で愛羅ちゃんに作戦を聞いておかないと。
退勤時間の電車の中。当然混雑している中で大した作戦会議が出来るはずもなく。
「大丈夫、任せておいてください!」
と自信たっぷりに一言言ったきり、スマホの画面にくぎ付けになる愛羅ちゃん。どうやら巧さんとやり取りしてるらしい。もしかしたら情報を集めてくれるかもしれないと、そのまま窓から暗くなった外を眺めた。