初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
翌日は気持ち良い目覚めだった。寝不足も解消されたし、今日は相良さんに会える。
まだ起きたばかりだというのに、早くも気持ちは夜に飛んでいる。
気分が良いままに仕事に向かうと、昨日とは違いスムーズに仕事も進んだ。やっぱり平日は夜更かししちゃだめだなぁなんて、今更そんな事を思いながらその日の仕事終えた。
さすがに愛羅ちゃんも週末の夜には誘って来ない。それどころか隣でメイク直しに夢中だ。そんな様子を微笑ましく思いながら、口紅を薄く塗り髪を整えた。
「そういえばクルミ先輩、お正月って家帰るんでしたっけ?」
ロッカーをパタンと閉めた所で愛羅ちゃんが思い出したように話しかけてきた。
「あーたぶん帰るよ。いつも帰ってるしね」
一年前に先輩をうちの親に紹介したハプニングを思い出す。たった一年なのに、色々と変わってしまった。
もちろんそれは悪い事じゃないけれど、また来年もこんな風に相良さんを思いだすような事があったら……
「そうですか、でも帰る前に四人で忘年会出来ますか?」
付き合う事になった時に一度四人で食事したけど。たしかにあれ以来会ってない。
「あーどうだろ?相良さんに聞いてあとでメールするね」
「はいっ、待ってます!」
愛羅ちゃんはニコッて笑って「あ、メール、明日でいいですから。相良さんにもよろしくお伝えください」と付け加えて、いつのまにか私よりも先にその部屋を出ていった。
今日会うって言ってないのに、愛羅ちゃん……何でもお見通しだ
まだ起きたばかりだというのに、早くも気持ちは夜に飛んでいる。
気分が良いままに仕事に向かうと、昨日とは違いスムーズに仕事も進んだ。やっぱり平日は夜更かししちゃだめだなぁなんて、今更そんな事を思いながらその日の仕事終えた。
さすがに愛羅ちゃんも週末の夜には誘って来ない。それどころか隣でメイク直しに夢中だ。そんな様子を微笑ましく思いながら、口紅を薄く塗り髪を整えた。
「そういえばクルミ先輩、お正月って家帰るんでしたっけ?」
ロッカーをパタンと閉めた所で愛羅ちゃんが思い出したように話しかけてきた。
「あーたぶん帰るよ。いつも帰ってるしね」
一年前に先輩をうちの親に紹介したハプニングを思い出す。たった一年なのに、色々と変わってしまった。
もちろんそれは悪い事じゃないけれど、また来年もこんな風に相良さんを思いだすような事があったら……
「そうですか、でも帰る前に四人で忘年会出来ますか?」
付き合う事になった時に一度四人で食事したけど。たしかにあれ以来会ってない。
「あーどうだろ?相良さんに聞いてあとでメールするね」
「はいっ、待ってます!」
愛羅ちゃんはニコッて笑って「あ、メール、明日でいいですから。相良さんにもよろしくお伝えください」と付け加えて、いつのまにか私よりも先にその部屋を出ていった。
今日会うって言ってないのに、愛羅ちゃん……何でもお見通しだ