初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
私の頬を撫で、親指で下唇をスルリと撫でると離れていった。そして立ち上がり、
「もう少し、飲んでい?」
「え?あ、うん」
そう言えばさっきはほとんど飲んでない。
週末のこの時間、いつもなら結構飲んでるんだろう。そんな事を考えてるうちに部屋から出ていった。
フルっと体が震える。急に部屋の温度が下がった気がする。そうか、彼が居るだけで心も温められてたんだ。
急いで着替えて部屋を出ようとドアに手をかけた瞬間、開かれた扉。
手に持っていたのはワインとグラス。この部屋はテーブルも椅子もないから呼びに来てくれたのかな?
「今、行こうと思って―――」
「や、この部屋でいいよ」
え?でも。
「はい、これ」
グラスを持たされてベッドに戻された。
「ここでならずっと話してられる」
「え?」
「はい乾杯」
チンと綺麗な音を立てて合わされたグラス。
「クルミちゃんが気にいってたやつ」
「え?あ、うん」
「いいよ、ゆっくり飲もう」
戸惑い気味な私に優しく言う。
「さっきはゴメン、ガっついた。」
私も相良さんの事、もっともっと知りたかったから嬉しかった。心も体も満たされた。
「ふふ、私もガっついた」
そう言って笑いあう。
それから私たちは空が白み始めるまでお互いの事を色々話し続けた。
「もう少し、飲んでい?」
「え?あ、うん」
そう言えばさっきはほとんど飲んでない。
週末のこの時間、いつもなら結構飲んでるんだろう。そんな事を考えてるうちに部屋から出ていった。
フルっと体が震える。急に部屋の温度が下がった気がする。そうか、彼が居るだけで心も温められてたんだ。
急いで着替えて部屋を出ようとドアに手をかけた瞬間、開かれた扉。
手に持っていたのはワインとグラス。この部屋はテーブルも椅子もないから呼びに来てくれたのかな?
「今、行こうと思って―――」
「や、この部屋でいいよ」
え?でも。
「はい、これ」
グラスを持たされてベッドに戻された。
「ここでならずっと話してられる」
「え?」
「はい乾杯」
チンと綺麗な音を立てて合わされたグラス。
「クルミちゃんが気にいってたやつ」
「え?あ、うん」
「いいよ、ゆっくり飲もう」
戸惑い気味な私に優しく言う。
「さっきはゴメン、ガっついた。」
私も相良さんの事、もっともっと知りたかったから嬉しかった。心も体も満たされた。
「ふふ、私もガっついた」
そう言って笑いあう。
それから私たちは空が白み始めるまでお互いの事を色々話し続けた。