初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
運転手さんに家までの道順を教えてほっとしていると、
「坂下に送ってもらえばよかったんだろうけど」
「え?」
そうだ。坂下くんはどうしたんだろ。
「クルミが―――
電車に乗れない状態の私をタクシーで送ると言った坂下くんに事もあろうか私は
『先輩に送ってもらうからイイ』と言ったらしい。
それ、かなり失礼だよね。
て言うかその時の様子の動画見せて欲しい。
先輩を疑うわけじゃないけど、なんで坂下くんを断ってるの?
無意識の行動だからこそ、自分がよくわからない。
潜在意識の中でダメだって思ってるってことなのか?
「ほんとすみません」
「いや。それより頭痛とか平気か?」
覗き込むようにして聞く先輩の顔は心配してくれてるのがよくわかる。
下心があって送ってきたわけないんだろう。
先輩と私の間は30センチはあいてるし、私のカバンを先輩との間に置いてくれてる。
「あ、全然平気です。むしろ寝てスッキリしたみたいな……」
「はは、そりゃよかった」
先輩は笑ってくれたけど、かなり迷惑してるよね。
時刻はまだ10時過ぎ。
私がどんだけ飛ばして飲んでたのかがわかる。まだ時間も早いし、ここは
「先輩、おわびにコーヒー淹れますので飲んでいきませんか?」
このぐらいしてもいいだろう。
「坂下に送ってもらえばよかったんだろうけど」
「え?」
そうだ。坂下くんはどうしたんだろ。
「クルミが―――
電車に乗れない状態の私をタクシーで送ると言った坂下くんに事もあろうか私は
『先輩に送ってもらうからイイ』と言ったらしい。
それ、かなり失礼だよね。
て言うかその時の様子の動画見せて欲しい。
先輩を疑うわけじゃないけど、なんで坂下くんを断ってるの?
無意識の行動だからこそ、自分がよくわからない。
潜在意識の中でダメだって思ってるってことなのか?
「ほんとすみません」
「いや。それより頭痛とか平気か?」
覗き込むようにして聞く先輩の顔は心配してくれてるのがよくわかる。
下心があって送ってきたわけないんだろう。
先輩と私の間は30センチはあいてるし、私のカバンを先輩との間に置いてくれてる。
「あ、全然平気です。むしろ寝てスッキリしたみたいな……」
「はは、そりゃよかった」
先輩は笑ってくれたけど、かなり迷惑してるよね。
時刻はまだ10時過ぎ。
私がどんだけ飛ばして飲んでたのかがわかる。まだ時間も早いし、ここは
「先輩、おわびにコーヒー淹れますので飲んでいきませんか?」
このぐらいしてもいいだろう。