初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
年明けの初出勤。
日中は営業が年頭の挨拶で出払っていて、さほど差し迫った業務もなくのんびりと書類の整理をしていた。
今年は本当にゆっくりとお正月を過ごしたので、若干の休みボケの体にはこれはありがたい。初日からガッツリ仕事を任された年もあったけど、今年はそれは免れたらしい。
愛羅ちゃんは一人忙しそうに書類を作成中。手伝いを申し出たけど「このぐらい一人で出来ます!」と頼もしい返事が返ってきた。それも仕事時間内に無事終わらせたようで、愛羅ちゃんの成長に私は頬を緩めた。
そうこうしているうちに終業時間になり、私はデスクを片付けてロッカーに向かった。
後ろからパタパタと足音が聞こえてきて振りかえれば愛羅ちゃんで。
「クルミ先輩お疲れ様でっす」
「あ、お疲れ様」
「先に行きますね」
そう言って愛羅ちゃんは速足で私を追い抜いて行った。
なんか急ぎ?まぁ愛羅ちゃんの急ぎの用と言えば、彼の事しか思い浮かばない。
そんな所は今年も相変わらずでホッとする。
「あ、クルミ先輩お先で~す」
ロッカールームに入った瞬間に帰り支度を終えた愛羅ちゃんに声をかけられる。
「早いね」
「あーえっと、明日クルミ先輩のランチ予約で」
「はいはい、気をつけてね」
さっき私を追い抜いて行った時と同じように足早にそこを出ていった。
それにしても化粧直しもそこそこにどこに行くんだろ?若干の疑問が浮かんだものの、明日のランチでそれを聞かされる事だろうとそれを追求せずにそのまま着替えて会社を出た
日中は営業が年頭の挨拶で出払っていて、さほど差し迫った業務もなくのんびりと書類の整理をしていた。
今年は本当にゆっくりとお正月を過ごしたので、若干の休みボケの体にはこれはありがたい。初日からガッツリ仕事を任された年もあったけど、今年はそれは免れたらしい。
愛羅ちゃんは一人忙しそうに書類を作成中。手伝いを申し出たけど「このぐらい一人で出来ます!」と頼もしい返事が返ってきた。それも仕事時間内に無事終わらせたようで、愛羅ちゃんの成長に私は頬を緩めた。
そうこうしているうちに終業時間になり、私はデスクを片付けてロッカーに向かった。
後ろからパタパタと足音が聞こえてきて振りかえれば愛羅ちゃんで。
「クルミ先輩お疲れ様でっす」
「あ、お疲れ様」
「先に行きますね」
そう言って愛羅ちゃんは速足で私を追い抜いて行った。
なんか急ぎ?まぁ愛羅ちゃんの急ぎの用と言えば、彼の事しか思い浮かばない。
そんな所は今年も相変わらずでホッとする。
「あ、クルミ先輩お先で~す」
ロッカールームに入った瞬間に帰り支度を終えた愛羅ちゃんに声をかけられる。
「早いね」
「あーえっと、明日クルミ先輩のランチ予約で」
「はいはい、気をつけてね」
さっき私を追い抜いて行った時と同じように足早にそこを出ていった。
それにしても化粧直しもそこそこにどこに行くんだろ?若干の疑問が浮かんだものの、明日のランチでそれを聞かされる事だろうとそれを追求せずにそのまま着替えて会社を出た