初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
静かに流れる音楽とは対照的にノリちゃんの口から出る言葉は思った通りの数々の愚痴。
「結局三日間で一滴もお酒飲めなかったんだからっ」
とまぁ、すべてはここに集約される。初めてのお正月とはいえかなり大変そうだ。
「もうっ、クルミだって人事じゃないんだからっ。相良さん東京の人じゃなかったわよね?」
「え?あ、うん」
「来年ぐらいにはきっとね?」
は?!何それ、結婚てこと?
「ないないっ、ないって」
ニヤニヤして見ているノリちゃんに慌てて否定する。
相良さんとの生活は容易に想像できるけど、周りはどうしてこう急かすんだろうか。
「わかんないじゃない?そんなの」
「そうだけどっ、なんか……」
愛羅ちゃんの話は、結婚の報告だった。
「ん?」
「会社の後輩が結婚するって」
「へーそうなんだ。で?クルミもしたくなった?」
って、ほら、絶対そんな風に言われる。そうじゃなくて。
「違くて。」
違わないのかもしれないけど、もっと複雑で。
「まぁ、そんな単純じゃないもんね」
「そうっ、そうなの!」
やっぱりノリちゃんだ。わかってくれてる。
そこからはお酒もすすみ、なぜかノリちゃんの愚痴も微笑ましく思えた。
「結局三日間で一滴もお酒飲めなかったんだからっ」
とまぁ、すべてはここに集約される。初めてのお正月とはいえかなり大変そうだ。
「もうっ、クルミだって人事じゃないんだからっ。相良さん東京の人じゃなかったわよね?」
「え?あ、うん」
「来年ぐらいにはきっとね?」
は?!何それ、結婚てこと?
「ないないっ、ないって」
ニヤニヤして見ているノリちゃんに慌てて否定する。
相良さんとの生活は容易に想像できるけど、周りはどうしてこう急かすんだろうか。
「わかんないじゃない?そんなの」
「そうだけどっ、なんか……」
愛羅ちゃんの話は、結婚の報告だった。
「ん?」
「会社の後輩が結婚するって」
「へーそうなんだ。で?クルミもしたくなった?」
って、ほら、絶対そんな風に言われる。そうじゃなくて。
「違くて。」
違わないのかもしれないけど、もっと複雑で。
「まぁ、そんな単純じゃないもんね」
「そうっ、そうなの!」
やっぱりノリちゃんだ。わかってくれてる。
そこからはお酒もすすみ、なぜかノリちゃんの愚痴も微笑ましく思えた。