初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
後日、あらためて練習しようとキッチンに立ったけれど……計量スプーンも計りもない。あるのは計量カップぐらい。
朔也さんの家では普通に並んでた器具も家で使った事がない。
《ノリちゃん、道具がなかった^^;》
メールを送るとすぐに返信が。
「全部揃えてクルミの家に行くので木曜まで待って、って。何で木曜?」
それを見てすぐにノリちゃんに電話をした。
『あークルミ?』
「うん、何で木曜?」
『なんかその日は、聡遅いって言ってたから』
声をひそめていうから近くに木村が居るんだろう。
「うん、わかった材料は二人分買っておけばいい?」
『それと夕飯もね?』
「うん、わかった。じゃ木曜にね」
ノリちゃんは練習なんてしなくてもきっと大丈夫なんだろうけれど、一緒に作ってくれるのならば心強い。
誰かのためにキッチンに立つ自分なんて想像つかなかったけれど、自ら進んで練習なんてしたいと思うなんて。そう考えるだけで、心が暖かくなる。
せっかくだし、今日は夕飯をつくろう。
思い立ったが吉日、私はお財布を掴みコートを着て買いものにでかけることにした。
朔也さんの家では普通に並んでた器具も家で使った事がない。
《ノリちゃん、道具がなかった^^;》
メールを送るとすぐに返信が。
「全部揃えてクルミの家に行くので木曜まで待って、って。何で木曜?」
それを見てすぐにノリちゃんに電話をした。
『あークルミ?』
「うん、何で木曜?」
『なんかその日は、聡遅いって言ってたから』
声をひそめていうから近くに木村が居るんだろう。
「うん、わかった材料は二人分買っておけばいい?」
『それと夕飯もね?』
「うん、わかった。じゃ木曜にね」
ノリちゃんは練習なんてしなくてもきっと大丈夫なんだろうけれど、一緒に作ってくれるのならば心強い。
誰かのためにキッチンに立つ自分なんて想像つかなかったけれど、自ら進んで練習なんてしたいと思うなんて。そう考えるだけで、心が暖かくなる。
せっかくだし、今日は夕飯をつくろう。
思い立ったが吉日、私はお財布を掴みコートを着て買いものにでかけることにした。