初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
堂地さんのビールが届くと、また四人で乾杯をした。
食事はしないという堂地さんに、さっきは全くメニューを見なかった桃華ちゃんが野菜の入った軽くつまめるものを選び出しオーダーした。そんな様子も嬉しそうに目を細めて見ている堂地さんに深い愛情を感じる。
「ふふ、桃華ちゃん。なんかすっかり奥さんみたいですね」
「ええ、そうですね。頼りにしてます」
年も離れてるし、全部堂地さんが面倒みてると思いきや、桃華ちゃんの事もきちんと認めて頼りにしてるだなんて。なんかそういうのって、
「……羨ましい」
ぁ、また。うっかり声に出た。でも言ってしまった言葉は消せなくて、おたおたしていると、
「ん?何?俺、クルミちゃんの事十分頼りにしてるよ?」
「だ、そうですよ?良かったですね」
隣でニッコリ笑う相良さんに驚いて、前の二人にも見られてることが恥しくて。
「え?あ、はい?」
つい変な反応をしてしまった。
「なるほど、良くわかりました。サガラさんがクルミさんでなければいけない理由が」
堂地さんはそう言って一人で納得して、私はそれを聞くことも出来ず、相良さんの方を見るに見れずに、その後はただ目の前のお酒とみんなの話に相槌を打つにとどまった。
食事はしないという堂地さんに、さっきは全くメニューを見なかった桃華ちゃんが野菜の入った軽くつまめるものを選び出しオーダーした。そんな様子も嬉しそうに目を細めて見ている堂地さんに深い愛情を感じる。
「ふふ、桃華ちゃん。なんかすっかり奥さんみたいですね」
「ええ、そうですね。頼りにしてます」
年も離れてるし、全部堂地さんが面倒みてると思いきや、桃華ちゃんの事もきちんと認めて頼りにしてるだなんて。なんかそういうのって、
「……羨ましい」
ぁ、また。うっかり声に出た。でも言ってしまった言葉は消せなくて、おたおたしていると、
「ん?何?俺、クルミちゃんの事十分頼りにしてるよ?」
「だ、そうですよ?良かったですね」
隣でニッコリ笑う相良さんに驚いて、前の二人にも見られてることが恥しくて。
「え?あ、はい?」
つい変な反応をしてしまった。
「なるほど、良くわかりました。サガラさんがクルミさんでなければいけない理由が」
堂地さんはそう言って一人で納得して、私はそれを聞くことも出来ず、相良さんの方を見るに見れずに、その後はただ目の前のお酒とみんなの話に相槌を打つにとどまった。