初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
新しい門出に
あっという間に二月末日。今日は妹の結婚式。
愛歌の彼側の希望もあってかなり盛大な感じで、それに合わせてうちの親戚もかなりの数を呼ぶことになってしまった。となれば当然久しぶりに会う親戚もいるわけで。
「あら~訓歌ちゃん。綺麗になって~」から始まり、「まだ一人なの?愛歌ちゃんに先越されちゃったわねぇ?」とまぁ控室で声をかけられることと言えばこればかり。想像をしていたこととはいえ、すでにもううんざり。
愛歌の様子を見に行くと言って部屋を抜け、そっと溜息。
こんなめでたい日に溜息なんて……気を取り直し、愛歌の居る部屋をノックする。
「どうぞー」
こちらに向けて微笑んでいる愛歌は本当に綺麗。さっきまでの嫌な気分が一気に塗り替えられた。
「何よ、お姉ちゃん。なんか言うことないの?」
妹はいつだって自分をよく見せる術を知っていた。だけど今日はそんな上辺だけのものだけじゃなくて、
「あ、うん」
「ちょっとぉ、何それ」
あぁこれが愛する人と結ばれる新たな日の顔なのか。
「ごめ、愛歌があんまり綺麗だったから」
「うわぁ、お姉ちゃんにそんな風に言われると結構照れるね」
ふふ、と笑うそんな顔さえも輝いてる。
愛歌の彼側の希望もあってかなり盛大な感じで、それに合わせてうちの親戚もかなりの数を呼ぶことになってしまった。となれば当然久しぶりに会う親戚もいるわけで。
「あら~訓歌ちゃん。綺麗になって~」から始まり、「まだ一人なの?愛歌ちゃんに先越されちゃったわねぇ?」とまぁ控室で声をかけられることと言えばこればかり。想像をしていたこととはいえ、すでにもううんざり。
愛歌の様子を見に行くと言って部屋を抜け、そっと溜息。
こんなめでたい日に溜息なんて……気を取り直し、愛歌の居る部屋をノックする。
「どうぞー」
こちらに向けて微笑んでいる愛歌は本当に綺麗。さっきまでの嫌な気分が一気に塗り替えられた。
「何よ、お姉ちゃん。なんか言うことないの?」
妹はいつだって自分をよく見せる術を知っていた。だけど今日はそんな上辺だけのものだけじゃなくて、
「あ、うん」
「ちょっとぉ、何それ」
あぁこれが愛する人と結ばれる新たな日の顔なのか。
「ごめ、愛歌があんまり綺麗だったから」
「うわぁ、お姉ちゃんにそんな風に言われると結構照れるね」
ふふ、と笑うそんな顔さえも輝いてる。